彼が配属される店は売上が低迷している店舗と決まっていた。

そして数ヶ月もすると、

売上は１６０％、１７０％も伸びた。


初めて会った時のこと、

コンセプト、テーマ、ターゲット、

ポイントカラー、グラデーション、マリンテイスト、アースカラー、ショッキングピンク・・・

会話は耳慣れない言葉のオンパレード。


彼の店のショーウィンドウの中、

マネキンと棚、小物を三角形に組む。

なんと上品で綺麗なんだろう。

テーマカラーが決まっていて、

ポイントのカラーも決まっている。

コンセプトが明確でテーマが時代の先端を表現している。

うまい！


彼は美術大学に行きたかったらしい。

似顔絵を描かせると大笑いだった、


高柳明夫　自画像


そっくりなのはもちろん、絵にいたずらをするのだ。

必ずHなことを書き加える（笑）

僕などは”女の子と乱交している絵だ”

僕の顔は誇張され鬼のようだ。


Mac　Nakata　似顔絵


こんな絵で人を笑わせた


彼のファッションは理解しがたい。

格調高いゴルフ場でも困った。


左　高柳明夫　　　右　Mac　Nakata

まさかゴルフ場もこんな人がくるとは夢にも思わない。

”ハワイアンは禁止”とは書くまい。


似顔絵は他の人も同様。

皆、彼のユーモアのマジックに惹かれていく。


この高柳明夫と・・

まさか・・


《続く》


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