テーマ:仕事しごとシゴト(23731)
カテゴリ:面白履歴書・小説風
「商品を値上げでもしない限りそこまでは利益出ないだろ?
どうしてそんなに利益を出せるんだ?教えてくれ」」 僕の店だけが同等の売上店と比較して倍以上の利益を出していた。 利益が出ると、その利益で独自の販売促進が可能となる。 売れ残り商品は思い切って値下げができた。 売れ筋商品の買取商品でも最後は値下げすれば良い、 そうなると思い切った仕入れができた。 5万~10万もする高額な革コートなどもチャレンジした。 社員は一シーズンで5本がノルマだ。 もの凄いやり手のパートさんが有名だった、 一シーズン50本売るという。 僕はその記録を軽く上回ってしまった。 250本だ! 当然売上も伸びた。 記録的売上で利幅の交渉も出来た。 店の利益は出すぎていた! 「おい、こんなに利益があるのか?他店は困っているんだ、 他店のデッド商品の値下げに協力してくれ!頼む」 上司は利益を出せと社長から責められているという。 僕は仕事も結果を出した! 「おい、不動産の方はどうなっているんだ?」 「今3戸持っています」 「さ・・さ・ん・こ」 顔色はみるみる変わった。 「月25万円ほどの家賃が入っています」 僕は両親が亡くなって、貧乏だったことだけは有名だった。 「どうして買えるの?」 「頭金は?」 「俺にそっと教えてくれないかなぁ、でも誰にも言わないでくれ」 上司は以前僕を罵倒していたが、 ここへきて態度は一遍していく。 係長、課長、部長、皆が僕に優しくなった。 厳しい会社にあって皆の唯一の希望にもなった。 教訓としては、 少しの差は妬みを生むが、大きな差は尊敬を生む。 圧倒的な差を生んでしまえば何も言われないものだよ。 自信とは不思議なものだ。 今まで見えなかった経営が見えてきた。 ぱーっと視界が広がったような感じがした。 《続く》 ← U^ェ^U ぽち ← ▼・。・▼ ポチ 絵の説明:(高柳作) この頃、僕が将来ポルシェに乗ると予想してパロディにしたようだ。 洗っているのは上司(笑)こんなイタズラな絵をみて、 笑いに変えて厳しい仕事を乗り切っていた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/12/06 11:54:59 PM
[面白履歴書・小説風] カテゴリの最新記事
|
|