もっと驚いたことに、
角谷社長もマンションを買ったことを知っていた。
怒られるどころか、社長は僕にマンション1棟持っていると告げた。
初めてみせる優しい目は、好感を持っているように感じた。
そして"俺は不動産じゃ負けないぞ"というメッセージにも感じた。
お金が無いMacさんができるなら俺だってできるに違いない!
市川さん高柳さんができるなら俺だってできるに違いない!
皆続々と集まってきた。
それぞれが内緒というものだから僕は黙っていたのだ。
なんだぁ、皆、裏で僕の話をしていたのか。
「先生、マンション投資を教えてください」
いつの間にか僕は先生と呼ばれた、
なんだか照れくさかった。
「僕の知っていることなら喜んで教えますよ。
減るものではありませんし、
覚えてしまえば大根を買うようなものです(笑)
ただし、(会社の)皆で大丈夫ですかねぇ」
「ぜーんぜん大丈夫だよ、仕事はちゃんと頑張るし、
やる気も出る!」
「そーですかぁ(笑)」
今日、鐘を鳴らしたように僕の立場は変わってしまった。
ファミレスは人生設計の作戦会議場となった。
皆、ノートと鉛筆を持っている。
僕は皆に大事な話を始めた。
《続く》
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