さて平成３年に戻そう。

サラリーマン生活を１０年も続けてしまった。

僕は何で独立すべきかをずっと探していた。

それがみつかるまではサラリーマンを続けながら不動産を増やしていこう、

こう思っていた。

群馬に建てていたアパート、グレイスシリーズも７番館までこれた。


グレイス二番館



時はカラオケブーム！

同じ金額の投資ならカラオケの方が利益を生むだろうな、

こんなことを思いながら、

僕は第一興商へ問い合わせた。

ブルルル・・・

なかなか出ないなぁ

「もしもし」

出た人は”部長”さんだった。

出た人が僕の担当になるのだという。

いつもは部長は電話には出ないのだそうだ。

事業説明をしてくれた。

「一部屋あたり、月１００万円売り上げているお店もありました、

最近は８０万円いきませんが・・・」

えっ

じゃあ・・・・

群馬に作ったアパート家賃は月４万円だろ、

神奈川のマンションは１０万円。

いったい何倍になるのかな？？？？

一部屋を１時間づつ貸すのがカラオケ。

一部屋を一月づつ貸すのがアパート、マンション。

似たような商売と言える！

一つのことがうまくいくと応用して複数の商売が成功しやすいはずだ！

例えばホテルもその部類だろう。

一部屋を一泊で貸すのがホテル。

ウィークリーマンション、レンタルオフィス、カプセルホテル、

レンタル会議場・・・・

考えるといっぱいあるものだ。

独立するために複数の事業を候補にあげてみよう！

こう思うのだった。


僕は群馬県の第一興商を訪ねた。

電話に出た部長が待ち合わせ場所にやってきた。

僕はカラオケという事業に興味があることを伝えた。

「もしやるならばこんなデザインでこんなインテリアで・・・」

カレンダーの裏に書いたアイデアを見せた！

「Macさん・・・・・

これは・・・・

これは社長に報告しなければ・・・」



僕は何事が起きたのかと思った。

《続く》

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