カテゴリ:面白履歴書・小説風
改装は外観のコンテナを隠しながらも、
「隠した」のではなくテーマ性のあるデザインを取り入れたように見せることだった。 初期のカラオケ店は皆コンテナ型だった。 外観はダサい。 ”1~2年もすればお客さんは離れてしまうだろう” こう思った。 いろいろ思案した結果。 テーマは「南国リゾート」 コンセプトは南国リゾートテーマパークだ! 群馬県は海が無い、若い女性のアンケートを見ると・・ 行きたいところは「海」だった。 南国の海を演出しようと思った。 たったの200万円だったが、 看板とコンクリートで見違えるほど違う建物に改装した。 まず外観を変更し、予算ができたら内装も変更しよう! トイレもお洒落にするぞ! 改装オープンの日! 準備万端! お昼時間にオープンだ! さて一組目のお客さんを待とう! ・・・ なかなか来ない! 待ちの商売は東急でも経験豊富だったが、 リスクを背負い「独立」してからの経験は皆無! 始めてみて怖さを知る。 あ、 一台の車が駐車場に入ろうとスローダウン。 でも出て行ってしまった。 また一台来た、でも出て行ってしまった。 この2台がなぜ帰ってしまったのか? 今日一日がいくらいかないと赤字になるのか? 数ヶ月も赤字が続けば閉店だ、すなわち倒産!! サラリーマン時代にない真剣勝負の感覚だ。 この感覚はリスクを負った人間にしかわからないだろう! 結局7時を過ぎてお客さんは一人も一組も来なかった! 初日は第一興商の方が一日ついていてくれた。 「昼間の部が0組なんてことは始めてです」 外観を見てビッグエコーではなくなっていることに気付くと、 帰ってしまうようだった。 日本一の第一興商「ビッグエコー」の看板を降ろして成功するのかねぇ? 信用金庫の人が言った一言が重くのしかかった。 《続く》 ←続きを見たい!に一票☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/07/30 02:27:40 PM
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