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父は５０歳の５月１８日に亡くなった。

もうすぐ命日だ。


僕は今５０歳。

父が生きた最後の日に並ぶ。



僕の生きた時間と
父の生きた時間が並ぶ特別の日。




お父さん、天国で楽しくやっていますか？

僕が生まれてすぐ、結核になり３年半入院。


その後もいろいろな病気を抱え大変な人生でしたね。

父が亡くなって兄は・・

「もう苦しまなくて済むねと」言って泣いていました。



子供のころお父さんにグローブをプレゼントされたことがあったのですが、


その時のことを

謝ろう謝ろうと思っているうちに亡くなってしまいました。




小学校１年生？の誕生日、父から貰った始めてのプレゼント。


「はい、誕生日おめでとう！」

優しい顔で最高の笑顔で僕にプレゼントしてくれましたね。


リボンを解くと中からは野球のグローブ。

僕は欲しいものではなかったので・・

「え～これ～」と笑顔を作るどころか嫌な顔をしてしまいました。


「このやろう」

父は僕を怒鳴りつけどこかへ行ってしまいましたね。



あの時、なぜ「ありがとう」と言えなかったのか。

笑顔で喜べなかったのか。

ずっと謝ることが出来ずにいました。



家は貧しく、おかずはお新香、卵と味噌汁のみ。



「最初は箸一本無かったんだよ」

そう言って箸も茶碗もあることを喜んだ時代！



貯金も全く無く洋服はツギハギだらけ。

そんな貧しい中、僕に喜んでもらおうと最高のプレゼントを用意したんだよね。



子供が出来、子供が小学生になった時、

初めてどんな思いだったのか気付きました。



優しかったおとうさん、あの時ごめんね。

ほんとうに　ごめんなさい。



もうすぐお父さんの生きた日を超えます。

お父さんが健康で長生きしたかった分、かみしめて生きて行きます。

ずっと病気だったのに精一杯僕を育ててくれてありがとう。



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