いつか蝶々になる日

　４年前のアテネオリンピックの時に書いたネタの北京オリンピック版。

　無事終わった北京オリンピック。
　今回も様々なドラマがあり、大活躍した選手、実力を出し切れなかった選手と色々いたと思います。


　で、ここのテーマは、オリンピックの運営や出場選手を応援した企業について。

　企業はイメージアップのためにＪＯＣのスポンサーとなり、オリンピックで活躍が期待できそうな選手を選出し、ＣＭに出演させています（選手が自分の企業が運営するクラブに所属しているなら別）。

　でも選んだ選手がそれまでどんなに優れた成績を収めていても、必ずしもオリンピック本番で活躍するとは限らない・・・。
　もし選出した選手が期待した活躍ができなかったら、企業のキャンペーンそのものが寒いものになってしまう。

　そのため、複数の競技から選手を選出して最悪の事態を防いでいるのだ（あくまで私の見解）。
　投資の世界で言う、分散投資の考えに似ていますね。


　で、今回の北京オリンピックに向けて各企業が選出した選手／代表チームと、その結果は下記の通り。

　☆　コカコーラ　☆
　・北島康介　⇒　●金メダル×２、●銅メダル×１（団体戦）
　・福原愛　⇒　メダル無し
　・冨田洋之　⇒　●銀メダル×１（団体戦）

　☆　ミズノ　☆
　・末續慎吾　⇒　●銅メダル×１（団体戦）
　・福原愛　⇒　メダル無し
　・女子バレー　⇒　メダル無し
　・谷亮子　⇒　●銅メダル×１
　・ソフトボール　⇒　●金メダル×１

　☆　デサント　☆
　・柴田亜衣　⇒　メダル無し
　・柴田隆一　⇒　メダル無し
　・末永雄太　⇒　メダル無し
　・新体操　⇒　メダル無し

　☆　丸大食品　☆
　・谷亮子　⇒　●銅メダル×１
　・ソフトボール　⇒　●金メダル×１

　☆　ＫＩＲＩＮ　☆
　・谷亮子　⇒　●銅メダル×１
　・冨田洋之　⇒　●銀メダル×１（団体戦）
　・サッカー　⇒　メダル無し
　・女子サッカー　⇒　メダル無し

　☆　日清オイリオ　☆
　・福原愛　⇒　メダル無し
　・冨田洋之　⇒　●銀メダル×１（団体戦）
　・吉田沙保里　⇒　●金メダル×１

　☆　Intelligence　☆
　・福井英郎　⇒　代表選考漏れ
　・柴田亜衣　⇒　メダル無し
　・為末大　⇒　メダル無し
　・杉山愛　⇒　メダル無し
　・森田あゆみ　⇒　メダル無し
　・上山容弘　⇒　メダル無し
　・斎藤春香　⇒　●金メダル×１（ソフトボール監督として）
　・鈴木桂治　⇒　メダル無し

　☆　ＴＢＣ　☆
　・谷亮子　⇒　●銅メダル×１
　・浜口京子　⇒　●銅メダル×１
　・柴田亜衣　⇒　メダル無し


　水着問題があったデサントは除き、ほとんどの企業は複数の選手を選出したことにより、寒い状況は避けることができた。
（もちろんメダルを取らなかったからと言って、活躍できなかったとは言い切れないが。）

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　ところで、今回オリンピックに関して投資に似ている所に１点気づいたので、ついでに書きます。

　それは事前の期待の大小が、結果に対する評価が変わってくること。

　谷亮子の銅メダルと、陸上４００ｍリレーの銅メダルとでは、メダルの色は同じでも嬉しさがまるで違います。

　事前に予想していたよりも、結果が良かったか悪かったかどうか。
　ポジティブサプライズ／ネガティブサプライズってモノですね。