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カテゴリ:映画
君にとって 僕は沢山いるキツネの1匹 でも互いになじめば 大事な存在となる 君は僕のたった1人の人 僕は君のたった1匹のキツネ ―サン=テグジュペリ「星の王子さま」より -*-*-*-*-*-*-*-*-*-* -*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-* 映画の試写会にいってきた。 パトリス・ルコント最新作 『ぼくの大切なともだち』 “mon meilleur ami” チラシには、 「あなたは親友と呼べる友達がいますか?」 という文句が。 でもこの映画、 若いコたちの物語じゃないんです。 50代をこえるオジサンが、 「友」を見つけて奮闘する話。 ◆仕事関係の知人はいっぱいいる ◆毎日ランチの予定も埋まってる そんな主人公なんだけど、 ある日知人から 「お前の葬式には誰も行かないよ。 だってお前を好きな人なんて1人もいないから。」 って言われちゃうワケよ。 そんで、 意地になって友だち探しをはじめちゃうワケ。 でも究極のKYオジサンだから、 ぜんぜん友だちが出来ないんだな、これが。 しかし最後はハッピーエンドで、 けっこうほのぼのとしました。 ***** で、映画観ながら思ったんですけど。 こういうストーリーって、 「フランス映画」ならではなのかもなぁ。 日本じゃ、 50才、60才にもなれば、 「友だちがいない=恥ずかしいこと」 には必ずしもならないもんね。 (今の若い世代がその年齢になる頃には感覚も違うだろうけれど。) うちのパパにもママにも、 親友っていないと思う。 家族を愛し、 仕事につかえ・・・ っていうのが、古来日本の多くを占めた封建的美学。 時代はどんどん変わっていってるけど、 すくなくとも今はまだ、 ヨーロッパとの気質の差はあるもんね。 だから、 この映画を団塊の世代が観ても、 万人がしみじみするとは限らんかなーという感想でちた おもしろくて、 ステキな映画だったけど! ***** ちなみにわたし自身は、 「親友」と呼べる人は何人かいる、かも。 向こうがわたしを好きでいてくれるかなんて不明だし、 実は嫌われてるかもしんないし、 いつか傷つけるかもしれないし、 いつか傷つけられるかもしれないし、 でも胸をはって 「あの人のことが好きだー」 と言える人がいるなぁ。 映画のテーマにもなっている「星の王子さま」一節での、 キツネと僕との関係は、 ちょっと内に閉じられすぎてて、 わたしの欲するものではないけどさ。 でも、 同じぐらいに“互いになじみ”たい人たちがいる。 親への愛情とも違うし、 夫への愛情とも違うけど、 わたしの心の中で大きな糧とエネルギーになっている人たち まぁ、 今日はそんな大事な人の1人と一緒にこの映画を観られて、 すごくシアワセだったわけですわ そんで、 その人と10年後も20年後も一緒に映画を観られたらいいなと思う。 すごくそう思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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