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カテゴリ:イベント
世界遺産『ナスカ展』 ~アンコール!特別再公演~ @国立科学博物館(上野) -*-*-*-*-*-*-*-*-*-* -*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-* 行ってまいりました、 ナスカ展 スクリーンを前に、 “バーチャルで天空からナスカを体験”なんて目玉展示もあり、 もうウハウハですよ☆ 根強い人気のこの企画ですが、 わたしは軽い気持ちで参加。 「招待券持ってるしィ」 「不思議なもの大好きィ」 「地上絵って、宇宙人が描いたんじゃね?」 ってな気軽さで、 親友をさそってフラフラ~と上野へGO☆ が! そんなわたしを待っていたものは、 想像していたのとまったく違う世界でした ナスカの地上絵は、 不思議なモノでもなんでもなかった。 あの広漠たる砂漠にかつて生きた人々の、 祈りの凝縮だった。 (ナスカの地上絵は、 宗教的な儀式に使われていたという見方が強いらしい。) 年間降水量が実質0%、 乾ききった砂の土地で人々は、 「生きたい」 「死ぬのは怖い」 っていう畏れから、 いろんな神をつくり、 いろんなものに生命をあたえ、 動物のパワーを象徴化し、 石を取り除いて、 ナスカの地上絵を形作る轍をきざみ、 子孫をつくり、 死者を手厚く葬り、 祈ってきたんだ。 知らなかったわぁ しかし反面、 ナスカの人々は、戦が好きだったらしい。 さまざまな焼き物に描かれた 「トロフィー(首級)」のモチーフは、 奴隷や生贄の斬首を意味してるという。 首を落とされる者たちは、 目を縫われ、 口をトゲでつぶされ、 すさまじい姿だった でも絵の中には、 その生首から草花が生える場面もあった。 「死」から、 豊穣のしるしである植物が生まれる・・・ ナスカの人々は、 “生と死は循環する” と信じたのでもあったらしい。 黒目を残したままミイラになった子供を ショーケース越しに眺めながら、 太古に思いをはせる心持ちにもなった。 でも。 でも。 わたしたち現代人は、 この展示のどこかに、 自分たちに共通するなにかの言葉を見つけ出せるんじゃないかと思う。 陳腐な感想になっちゃうけど、 ナスカの土地の極限状態の中で、 「生きたい」 「死にたくない」 と思う気持ちを、大きな歴史の中にくっきり残して絶滅した人々、 彼らに恥じるような気持ちに、 わたしはなった。 わたしは今、飽食の日本に生きていて、 周りには、 自分で自分の命を絶とうとする人もいて、 ちゃんとゴハンを食べて生きているのに、 自分を不幸と思う人もいて、 わたし自身も、 なかなか自分の道を探し出せずにいて、 そういうのって、 生理的に「違うくね?」と疑っちゃったよ。 幸せボケな空間に暮らしている自分を 「ラッキー♪」 とも思う。 でも、 そんな自分に、 「本能的な根性はどこにいったのだ?」 とも問い詰めたくなったり。 まだ人生が数十年残っているんだとしたら、 もうちょっと自分の中の野生を見つけていきたいなって思った。 とにかくナスカ展、すごく良かったです。 平日の昼間だというのに、 押し合いへし合いの大混雑で、 まったく前に進めないぐらい混んでましたが、 行く価値大アリよー ****** ところで、 ナスカ文明が残したものって、なんであんなにカワイイんだろうね? 土器に描かれたハチドリやクモのモチーフは、 もー超かわいくて、 びっくり。 安西水丸の絵にしか見えん。 つーかナスカ人マジすげぇ。 思い出すたびに感動。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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