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2008.02.28
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カテゴリ:イベント
おもしろい本が発売されました!

-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

 小沼 純一・編

  『武満徹 対談選 ~仕事の夢 夢の仕事』

  (ちくま学芸文庫)


-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*


武満徹という人は、
音楽だけでなく、対談の名手でもあったんだそうです。

この本には、
そんな対談たちがいっぱい収録されているのです☆

(ちなみに、本のあとがきに載っている結婚式のエピソードは、
 わたしの式のときのことです。
 恐れ多し~~炎


そしてこの日、
本の発売を記念して、
青山ブックセンターにてトークショーが開かれましたマイク

---------------------------------------

 「本屋の教室 音楽の時間」第9回

 小沼 純一トークショー

 「武満徹 音と言葉のあいだに
 ~琵琶奏者 中村鶴城氏を迎えて」


---------------------------------------

小沼先生のお誘いをうけ、
わたしももちろんGO~猫きらきら

1ヶ月も前からワクワクしてたんだけど、
やっぱり、
すっごくおもしろかった!!


まずは、
“対談”という形式が日本独自のものであったと知ってビックリ目


 「(収録の対談の中で)クセナキスやジョン・ケージが
 ちょっとえばってるのは、
 彼らは対談っていう形式に慣れてないから、
 インタビューされてるって勘違いしちゃってるんだよね。」



という言葉に、
思わずウケました(笑)。
なるほど~~。


そんなプチネタからはじまり、
いろんな曲を頭出ししながら話はつづく。

大学の講義を思い出しちゃった。
なつかしい気分。


トークショー後半は、
琵琶奏者の中村鶴城氏がご登場され、
ほんわかと盛り上がりましたさくら


ここからは、
武満徹「ノヴェンバー・ステップス」にからめて、
“琵琶”という楽器についての説明が主たる内容。

(※「ノヴェンバー・ステップス」
   …琵琶、尺八、オーケストラのための音楽作品)


はじめて、
琵琶の楽譜というものを見せてもらいましたノート

オドロキました(@@)いなずま

五線譜ではなく、
気むずかしげな絵のように書かれている譜面。。

小沼先生いわく

 「カンディンスキーみたいですよね」
  (ここで一同爆笑ふたご座きらきら


わたし、
琵琶や尺八って、
その場のノリというか、即興的な要素のつよい楽器だと思ってたんですが・・

大マチガイだよねぇーどくろ

ほんとは、
気の遠くなるような作業をへて、
ようやくようやく演奏されうる楽器でした。


 楽譜を何度も改定し、

 師匠から伝承され、

 伝承されたものにまた、自分の解釈も加え、

 一緒に演奏する相手が変われば、また譜面を書き換え、

 曲によって弦を張り替え、

 ベストな状態のバチをつくり・・・


す、すごい・・・。

わたしのような軟弱者は、
行程を想像するだけで気絶しそうだっどくろ

今度、
琵琶を真剣に聴きにいってみたいなぁって思いました。
いくぞーひよこひよこひよこ


そうそう、
トークショーの最後に中村氏がおっしゃってたんだけど、

琵琶っていうのは100%完成された楽譜がなかったりするので、
個人の自由な解釈で演奏されることがあるらしい。

その境界線っていうのは難しくて、
やはり、
自由すぎる解釈で演奏されると、
原曲の姿をとどめなくなってしまう。

「ノヴェンバー・ステップス」についてもしかりで、
この頃、
演奏が崩れはじめてきているとのこと。

 「誰かがしっかり正しい形を伝承しないといけないですよね」

とは中村氏の談。

なるほどなぁ、
としみじみ思いました。

伝承の世界はすごく難しいし、
でも、
その分やりがいのある素晴らしいものなんだろうな。


と、
日記には書ききれないけど、
他にもいろんなことをいっぱい得たトークショーであったのでした猫

本当に、いってよかった!

トークショー中にかけられた曲のCDもほしい。
ほしいCDいっぱい!!
また散財(苦笑)。





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Last updated  2008.03.02 00:03:38
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