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-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-* 小沼 純一・編 『武満徹 対談選 ~仕事の夢 夢の仕事』 (ちくま学芸文庫) -*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-* 武満徹という人は、 音楽だけでなく、対談の名手でもあったんだそうです。 この本には、 そんな対談たちがいっぱい収録されているのです☆ (ちなみに、本のあとがきに載っている結婚式のエピソードは、 わたしの式のときのことです。 恐れ多し~~) そしてこの日、 本の発売を記念して、 青山ブックセンターにてトークショーが開かれました --------------------------------------- 「本屋の教室 音楽の時間」第9回 小沼 純一トークショー 「武満徹 音と言葉のあいだに ~琵琶奏者 中村鶴城氏を迎えて」 --------------------------------------- 小沼先生のお誘いをうけ、 わたしももちろんGO~ 1ヶ月も前からワクワクしてたんだけど、 やっぱり、 すっごくおもしろかった!! まずは、 “対談”という形式が日本独自のものであったと知ってビックリ 「(収録の対談の中で)クセナキスやジョン・ケージが ちょっとえばってるのは、 彼らは対談っていう形式に慣れてないから、 インタビューされてるって勘違いしちゃってるんだよね。」 という言葉に、 思わずウケました(笑)。 なるほど~~。 そんなプチネタからはじまり、 いろんな曲を頭出ししながら話はつづく。 大学の講義を思い出しちゃった。 なつかしい気分。 トークショー後半は、 琵琶奏者の中村鶴城氏がご登場され、 ほんわかと盛り上がりました ここからは、 武満徹「ノヴェンバー・ステップス」にからめて、 “琵琶”という楽器についての説明が主たる内容。 (※「ノヴェンバー・ステップス」 …琵琶、尺八、オーケストラのための音楽作品) はじめて、 琵琶の楽譜というものを見せてもらいました オドロキました(@@) 五線譜ではなく、 気むずかしげな絵のように書かれている譜面。。 小沼先生いわく 「カンディンスキーみたいですよね」 (ここで一同爆笑) わたし、 琵琶や尺八って、 その場のノリというか、即興的な要素のつよい楽器だと思ってたんですが・・ 大マチガイだよねぇー ほんとは、 気の遠くなるような作業をへて、 ようやくようやく演奏されうる楽器でした。 楽譜を何度も改定し、 師匠から伝承され、 伝承されたものにまた、自分の解釈も加え、 一緒に演奏する相手が変われば、また譜面を書き換え、 曲によって弦を張り替え、 ベストな状態のバチをつくり・・・ す、すごい・・・。 わたしのような軟弱者は、 行程を想像するだけで気絶しそうだっ 今度、 琵琶を真剣に聴きにいってみたいなぁって思いました。 いくぞー そうそう、 トークショーの最後に中村氏がおっしゃってたんだけど、 琵琶っていうのは100%完成された楽譜がなかったりするので、 個人の自由な解釈で演奏されることがあるらしい。 その境界線っていうのは難しくて、 やはり、 自由すぎる解釈で演奏されると、 原曲の姿をとどめなくなってしまう。 「ノヴェンバー・ステップス」についてもしかりで、 この頃、 演奏が崩れはじめてきているとのこと。 「誰かがしっかり正しい形を伝承しないといけないですよね」 とは中村氏の談。 なるほどなぁ、 としみじみ思いました。 伝承の世界はすごく難しいし、 でも、 その分やりがいのある素晴らしいものなんだろうな。 と、 日記には書ききれないけど、 他にもいろんなことをいっぱい得たトークショーであったのでした 本当に、いってよかった! トークショー中にかけられた曲のCDもほしい。 ほしいCDいっぱい また散財(苦笑)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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