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カテゴリ:日々つれづれ
今回、祖父がガンかもしれないって。 その検査入院が終わって、 結果、ガンは見つからなくて。みんなホッとして。 (本当に良かった!!!) でも、 祖父は超むずかしい性格のとこがあるので、 今回のことをきっかけに 「他に病気はないか?」ってノイローゼ気味になり・・・。 家族げっそり・・・ そんな中を帰省して、 でも、家族といると、 おなかの奥底からわきあがる温かい感情がある。 「おじいちゃん、ちょっと精神ヤバそうやけど、かろうじてシロちゃう?もともと変人やからな。しばらく様子見で大丈夫やろ。」 と言っては笑い、 なんだかんだで、みんなで笑って、笑って。 祖父はなんというか、 天才肌の人で、ちょっと変わってる。 でも、数年前に脳梗塞をしてから、 頭がちょっとボーっとしはる感じになって、 わたしはそんな祖父に接するようになって、 今まで遠かった祖父の存在が、近しく思えるようになったような。 (いや、変人やし気むずかしいし大変なんやけど) 今日も家族でお茶を飲み飲み、 「なぁ、わたしな、パパもママもお酒飲まへんのに、なんでわたしだけ酒飲みになってしまったんやろ?おじいちゃんに似たんやわ。女やのに、情けない・・・。 でな、今夜飲むお酒がないんやけど、どうしよ?」 と言うと、 「それは情けないなぁ・・女のコやのになぁ。でも、好きやったらしゃーないやないか。よっしゃ、おじいちゃんがもっと酒を買うてやろ!」 と、 ママの運転で地酒をしこたま買いにいった(笑)。 父に、 「なんちゅう祖父・孫や・・・」と呆れられながら(笑)。 ワンコも一緒だったので、 海におりてみんなで写真を撮ってみたり、 喫茶店によってコーヒーを飲んでみたり。 春風がつよく吹いていて、 この日は祖母の4回目の命日だった。 まだ60代だったのに あっけなく逝ってしまって・・・。 情に厚くて、 我が家の肝っ玉大黒柱だった祖母の死を、 それでもわたし達は、 がんばって、手を取って、乗り越えてきたと思う。 この日、 良い命日が過ごせてよかった。 祖母の好物だったお赤飯を食べながら、 みんなで、どうかしても泣けてくる。 世界中に、いろんな死が、いっぱいあると思う。 でも、 たくさんの年月を生きたからといって、愛する人の死が悲しくないことはない。 若く亡くなった命はすごく悲しいし、 100才で潰えた命もやっぱり悲しい。 と思う。 祖父は77才になった。 ワガママは困るし、もう十分ゼイタクしはったやろうけど、 まだまだ頑張って生きてほしいな。 実家を離れてしまったわたしには、 母の苦労話を聞いたり、 祖父の顔を見に帰省したりすることしかできないけど 誰かを愛すれば愛するほど別離の悲しみは大きい、 と、 わたし達は祖母の死で知ってしまった。 それでも、 わたしは、両親や夫を思いっきり愛してしまうんだろうな 、と思う。 そういうやり方しかできないから仕方ない、とも思う。 わたしは加藤登紀子さんが大好きなんだけど、 この夜、 こども部屋に戻ってからゆっくり「檸檬」を聴いた。 悲しいけど、静かで良い曲なんだよね。 この数年を想った。 そしてまたちょっと泣いた。 ------------------------- 「檸檬」歌詞 作詞作曲:加藤登紀子 http://listen.jp/store/artword_1146653_37776.htm お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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