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カテゴリ:映画
おだやかな休日
だんなさんと映画を観ようと決めたものの、 「ゼラチンシルバーLOVE」は嫌だ、 「ヤッターマン」も嫌だ、 「ダイアナの選択」も嫌だ、 と、わたしの観たい映画はすべて却下され・・・ 結局、 「ワルキューレ」に決定 ひさびさ、六本木ヒルズのTOHOに行ってきました ******************************************************* 2009年3月20日公開 監督 :ブライアン・シンガー 出演 :トム・クルーズ 、 ケネス・ブラナー 、 ビル・ナイ 他 『ワルキューレ』 http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD14054/index.html ******************************************************* 舞台は、 第二次世界大戦、ナチス占領下のドイツ。 主人公は、スタフェンベルグ陸軍少佐。 (=トム・クルーズ) 彼とその同士は 歯止めのきかないヒトラーに反発を覚え、 これ以上祖国の名誉を汚さないため、ヒトラー暗殺を企てる。 その計画とは、 ナチス拡大を試みる「ワルキューレ作戦」を逆手にとり、 その作戦に従事する予備軍を動かして、 クーデターを起こすこと。 1944年のドイツで彼らが成し遂げようとしたことは、 SSの解体、 強制収容所の閉鎖とユダヤ人解放、 連合軍との停戦交渉・・・ これは、 実際に起こった、もっとも大きなヒトラー暗殺計画でした。 あの血塗られたドイツの歴史の中で、 少しでも死者を減らすために、 少しでも祖国の名誉を守るために、 命をかけて革命を起こそうとした勇者の姿を、 トム・クルーズがどっしりと好演。 もちろん、 ワルキューレ作戦の失敗は周知の史実、 つまり、 映画の結末は分かっているわけだけれど、 それでも、 計画が立てられ、失敗するまでの軌跡を描き切るというのが この映画のストーリーでした。 どれだけ独裁政治を強いても、人の良心は動かせない。 その良心に命をかけることができる人間もいて、 ドイツ軍の中には、 そんな人間だってたくさんいたんだと。 ドイツ軍だけじゃなくて、 どこの国にも、 きっとそんな人間がたくさんいて、 戦火のもとで死ななければならなかったのだと。 「ワルキューレ」のハリウッド映画化によって、 気分を害する人たちもたくさんいるかもしれないけど、 人気ハリウッドスターを使って大がかりに映画化すると、 若者たちもこの史実を知る機会が増える。 それはとてもいいことだと思うんだよね。 スタフェンベルグ陸軍少佐が処刑されるラストシーンを観て、 重苦しい気持ちになったけれど、 ただ“暗い映画”というだけじゃなかったなぁ。 ヒトラー独裁に反発して、 自分の良心を発動して死んでいった人たち、 自分の命を守るために、 どちらの側につくかを悩んだ人たち、 そして、 ヒトラー側についた人たち、 どちらの側についても、 結局数ヶ月の差で、ほぼ全員が処刑されてしまうわけです。 一瞬だけゲッベルスが出てくるシーンがあって、 口に何かをくわえたり、出したりしていた。 だんなさんに「あれはナニ?」と聞くと、 「あれはねぇ、人と会うときに、歯に信管をくわえてるの。 もしなにかあれば、信管を歯で砕いて爆発させて、 自分と相手もろとも爆死させる仕組み。」 とのこと。 満身創痍すぎる! 悪いことしてる人も、 良いことしてる人も、 (ものごとを善or悪に分けることはできないけど、あえて。) みんなみんな満身創痍すぎる。 そして、 どんなことをしてても、 どの側についても、 最後はみんな死んでしまう戦争。 結局、 どんな人間にとっても戦争は無意味で有害だ、 ということだよね。 そんな中でも一生懸命生きざるを得なかった人、 死なざるを得なかった人、 彼らみんなに心から合掌したいと思います。 映画を通して、 これから大人になる若い世代がいろんなことを思うきっかけになればいいなぁ。 わたしも、観て良かったです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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