映画「ララピポ」
奥田英朗さんの小説は好きです「空中ブランコ」も「イン・ザ・プール」も、もちろん。今回は「ララピポ」が映画化されたので、映画の舞台でもある渋谷で見てきました*******************************************************2009年2月7日公開監督: 宮野雅之原作: 奥田英朗出演:成宮寛貴 、村上知子 、中村ゆり 他『ララピポ』 http://www.lalapipo-movie.com/ストーリーなどはこちらから↓ ↓ ↓http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD13653/*******************************************************テーマは、強烈な格差社会の中、選りすぐりの「負け犬」たちが東京のアーバン・ジャングルを「みんな、おかしいほど、生きている」姿・・・らしい。登場するのは、○○や、○○や、と登場人物の説明を書き始めたら、楽天blogから「そのワードは公序良俗を逸しているので使えません」とNGが出たちっところでこの映画版「ララピポ」の脚本を書いたのは、「嫌われ松子の一生」「下妻物語」の中島哲也氏。監督は、長編映画初挑戦の、新進監督らしいが、映画、あんまおもしろくなかったな~~~奥田英朗小説は、情けなさそうな人ばっかり出てきたり、苦くて悲惨だったりするけど、行間にあふれ出る強い温かさが売りなのに、映画は90%が苦いだけだった前半90%を苦く描いて、ラスト10分で取ってつけたように救いを加えようとしても、それは意味ないってもんですよ。ものがたりのテーマが性的なことだけに、映画の茶化した感じがわりと辛かったちなみに、渋谷PARCO内のその映画館には、制服姿の女子高生たちも来てたよ(う、か、かわいい)帰りのエレベーターで彼女たちの会話が耳に入ったんだけど、「ひどくね?」「ラストはまぁ救われたって感じだけど、笑えなかったよね~」という感想を語ってはりました渋谷の若い世代の風俗がテーマの映画なので、たぶん彼女たちの感想が的を射てるんだろうな~。しかしこういう映画を観ると、やはり小説っていいなぁ、と思わされる奥田英朗ワールドをちゃんと映像化するのは難しいよな~しかしだからこそ、文字にしか作れない小説世界が意味を持つんだよな~と、思ったりしましたあ、でも、成宮くん(最近、表情がつねに一定じゃね?)のホストスーツっぷりを見られたのは、まぁ良かった。細身ストライプ!・・・なぞと、映画舞台の渋谷ー原宿間を、「このあたりはほんと“ララピポ”だよな~」と思いながら歩いて帰ったのでした。東京アーバン・ジャングルに暮らしていて、日々肌身に感じる“ララピポ” ― a lot of people