米国市場の上昇を好感して買い先行が予想される。円高一服の流れを受けて輸出関連株に一部買い戻しが強まりそうだ。その後は薄商いのなか先物主導で神経質な動きも予想されるが、日経平均で8600円処を下値メドとした堅調な動きか。 一方、GWに入ったこともあり、より短期志向が強まると思われ、今日は資源関連株の決算動向、出遅れ感のあるメガバンクなどに資金が集中しやすい相場展開となろう。 日経平均のテクニカル面では約1か月ぶりに下回った25日移動平均線を早急に上回ることができるかどうかが、連休明けの相場にとっても重要なポイントである。
28日の米株式市場ではダウ平均は前日比8ドル安と小幅続落。NASDAQやS&Pも続落した。バンカメとシティについて一段の増資が必要との見方が一部あったことから、ダウ平均は一時86ドル安まで下落する場面があったが、4月の消費者信頼感指数の改善や、クライスラーが銀行団と債務削減で合意したとの報道などが好感され、下げ幅を縮小する展開となった。 昨晩のダウ平均は前日比168ドル高と大幅反発となり直近高値を更新。米1-3月期 GDPが市場予想より悪化したものの、個人消費の増加が好感された。さらに、FOMCで政策金利の据え置きや、「経済の縮小ペースはやや緩やかになってきた」などの発表を受け一段高となる場面があった。 NASDAQやS&Pも大幅反発。業種別では金融が3.8%上昇したほか、資本財やエネルギーの上昇が目立った。ドル建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ305円高の8815円。一方、円建ての清算値は8770円となった。
昨日の東京市場は大幅反落。後場は米金融不安の再燃から先物主導で下げ幅を拡大した。東証1部の値下がり銘柄数は1377と全体の80.7%に達し、円高進行で国際優良株が軒並み安となり下げを主導。資源関連株なども総崩れとなった。その一方で、内需ディフェンシブ系が底堅く推移したほか、豚インフルエンザ関連で繊維株の一角が急騰した。 日経平均は大幅反落。終値ベースでは3月14日以来、25日移動平均線を下回って終了した。ローソク足は上ヒゲを伴った安値引けの陰線を形成。早々に急反発する動きがないと、目先的には5日、25日移動平均線に上値を抑えられる展開が続こう。 週足ベースでは26週移動平均線の8250円処や、13週移動平均線の8150円処で下げどまることができるか。両線のゴールデンクロスも迫ってきており、押し目形成のあとは、そのタイミングで上に抜け出せるかどうかが当面の注目点である。
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Last updated
2009.04.30 09:02:52
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