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テーマ:FXデビュー!!!(6248)
カテゴリ:FX・CFD
豪ドルは、予想外の利下げ実施も市場は好感か
NZは低金利継続が上値を抑制 豪ドル・NZドルは新型インフルエンザの拡大から反落する局面も見られたが、総じて底堅さを維持した。豪州、NZともに世界的な景気後退ペースの鈍化傾向がサポートとなった。今後も両国ともに大幅下落は避けられる見通しだが、NZドルは低金利維持が示された点で、相対的に上値の重い動きが継続しそうだ。 豪ドル:内外要因に振り回される展開も 豪ドルは底堅さを堅持。週初は豚インフルエンザの拡大懸念から、世界的な景気減速の緩和が後退を余儀なくされ、対ドルでは0.70ドル割れ、対円では67円割れまで調整売りが進んだ。しかし、同水準で底堅さを確認すると、リスク選好の動きが継続したことで対ドルでは0.74ドル手前、対円では72円半ばまでの戻りを試した。 来週は、5日にRBAによる政策金利発表、7日には雇用統計と市場動向に影響を与えそうなイベントが続く。金融政策については、同国要人が繰り返しネガティブな景気見通しを示していることで25bpの利下げを見込む向きもあるが、現状では据置き予想が大勢を占める。今回、仮に利下げしたとしても小幅な利下げに止まる可能性が高そうだ。また、住宅セクターを通じて、これまでの緩和策が効果を出しはじめていることから、利下げ実施による好影響の方が大きいとの見方が強く、前月と同様に、市場にはポジティブに働きそうである。こうしたことから豪ドルの過度な下押しは避けられよう。 NZ:対豪ドルでは軟調推移を継続 NZドルは横ばい。新型インフルエンザ拡大を受けたリスク回避の動きが強まり対ドルで0.55ドル前半、対円では53円割れまで下落。その後、株価の堅調さから対ドルで0.57ドル後半、対円で56円前半までの戻りを試したが、2.50%への利下げを受け戻りも限られた。 来週は7日に失業率が発表される。現状、予想は5.3%と前月の4.6%から悪化となっている。しかし、同国が緩やかな景気減速にあることから市場では既にある程度の悪化を織り込んでおり、予想以上の大幅な悪化とならなければ影響も限られるだろう。一方で、NZでも住宅関連指標の持ち直しが期待できることは今後のプラス材料。利下げ幅が限られている点では、NZドルも豪ドルと同様に下値を拡大していく局面でもないようだ。しかし、声明文では「10年末まで低金利を維持する方針」が示されたことで当面金利上昇は見込めない。対豪ドルでの下落が上値の重石となろう。NZドル円は足もとの53円-58円でのレンジとなりそうである。 ZAR:リスク選好が継続すればリーマンショック依然の水準へ回帰か ZARは底打ち感が広がる展開に。世界的な金融市場の落ち着きや景気の底入れ期待感を背景として堅調推移が続いている。30日には、政策金利が100bp引き下げられ8.50%となった後も大きな調整は見られず底堅く推移した。声明文では、経済成長は抑制されており、急激な回復の兆しがないことが示された。しかし、22日に行われた総選挙ではアフリカ民族会議(ANC)が勝利したことで、市場からの信任が高いマニュエル財務相の続投がほぼ確実視されており政治的な不安要因が一つ緩和したことはプラス材料となろう。加えて、テクニカル面では対ドルでは上昇基調が鮮明となっており、リスクマネーへの選好が今後も続けば、対ドルでは昨年10月以降、急落した直前の水準である8.000ZARを目指す展開も想定されそうだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.05.02 16:41:44
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