東京市場は主力株中心に売り優勢の展開が想定される。米国市場が大幅下落のあと3連休となることや、国内要因としても手掛かり材料がなく、朝方の売り先行のあとも安値圏の推移が続きそうだ。ドル円相場も95円から96円台で値固めが続いており材料になりづらい。低位材料株や好業績銘柄を個別に物色する展開か。
日経平均は25日移動平均線を意識したスタートから下げ幅を拡大する展開か。9650円処で下げ止まることができるかどうか。目先、上の方向を見る上では1日の上ヒゲ高値を一気に超える動きが必要だが想定しづらい。今日のところはまだ25日移動平均線の下落転換は回避できそうだが、来週はそれが視野に入ってくる。6月23日安値9511円あたりが一旦押し目のポイントとして意識されようが、その水準を下回ってくるケースでは、次は9300円処まで下値を見る必要がある。
2日のNY株式市場でダウ平均は223ドル安と大幅に反落。欧州株の軟調な流れを引き継ぐ雰囲気のなか、雇用統計で非農業部門就労者数が市場予想よりも大幅に悪化したことが嫌気された。6月の非農業部門就労者数は前月比46万7000人減少(市場予想36万5000人減)、失業率は9.5%に悪化した。中盤以降は財務省が官民投資プログラム(PPIP)を200億ドルで開始する可能性があるとの報道にも反応薄。ダウ平均は終値ベースで直近安値を更新し、75日移動平均線まで下落した。なお、ダウ平均は終値で8212.41ドルを下回ると新値10本足が陰転することになる。
NASDAQは2.6%下落、S&P500は2.9%下落した。業種別では特にエネルギーや金融、一般消費財などが大きく下落。ドル建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ145円安の9745円。円建ての清算値は9685円となった。
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Last updated
2009.07.03 09:04:39
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