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テーマ:FXデビュー!!!(6153)
カテゴリ:FX・CFD
脆い英センチメント、ポンド底割れへ
英GDP下方修正、弱いOECD見通しに沿った方向 ポンドは対ドル・対円で上値を試す展開となったものの、総体的なセンチメントの弱さが懸念される状態であり伸び悩んだ。ポンドドルは高値もみ合いレンジを下抜けての急落、ポンド円も6月22日安値154.08円を割り込んで売りが加速するリスクが意識される。加ドル円はテクニカル的なサポートである日足一目均衡表・雲の上限で底堅さを見せていたものの、当局の加ドル高けん制姿勢を考慮すれば上値を追いにくい。84円近辺から85円半ばで推移する雲の水準からの上放れは難しいだろう。 ポンド:対ドルで高値もみ合い下抜けへ、ポンド円も直近安値割り込み売り加速か ポンドドルのチャートは、中段のもち合いパターンであるフラッグを形成し、その上抜けから1.66ドル超えの水準への定着を試す展開に。一時6月3日につけた1.6662ドルを上抜け、1.6743ドルまで年初来高値を更新する場面も見られた。 だが、総体的な経済センチメントの弱さが懸念される状態であり、ポンド買いが継続するには至らなかった。高値水準での底固めもままならず、再びそれ以前のレンジ上限だった1.66ドル割れに押し戻された。ポンドドルの上昇が限定的となるなか、ポンド円の上昇も160円前後を何度か試す程度に限られた。6月12日につけた年初来高値162.60円が、差しあたっての上限になるとの思いを強める結果となった。 6月24日にOECD発表による09年の英GDP見通しが、3月予測の-3.7%から-4.3%に下方修正されたが、その内容に沿うように早速、同30日発表の英1-3月期GDP・確報値は前年比-4.9%と、市場予想-4.3%を大きく下回り、同改定値の-4.1%から大きく下方修正された。 相変わらずのセンチメントの弱さを嫌気するムードが明確となってくれば、伸び悩んだポンドドルは高値もみ合いレンジの下抜けから、6月8日安値1.5803ドルの節目を意識した方向へ。すでに上値をやや切り下げつつあるポンド円も、目先の節目である同22日安値154.08円の下抜けを試す展開となるだろ。 加ドル:当局の通貨高懸念が上昇抑える 加ドル円は、テクニカル上の節目となりやすい日足一目均衡表・雲が位置する82円水準まで調整の下落が進んで売り一服。雲をサポートに横ばいで推移し、同上限が84円近辺へと上昇していくのを眺めながら、アジャストするように戻り余地を探る状態に。転換線84.09円の上抜けから、同水準への定着を試す展開となった。 ただ、雲から少し距離感のある水準へと上伸したため、ここからは多少上値の重い展開が想定される。転換線も低下し、上昇する雲の上限と交差。移動平均線で言うところのデッドクロスの状態で、転換線がますます抵抗としての存在感を高めた。 直近9日間の高値・安値に基づいて算出される転換線と、より中長期的な方向性を示す雲の動向を比較すれば、基本的には雲のサポートに沿った底堅い展開を想定することになる。ただ、テクニカル面で買い優勢の地合いとなっていても、ベースとなるサポート(ここでは雲の上限)、から上放れたところでは売り材料への反応や利食い売りのタイミングを見計らった向きの動きが誘われやすい。 まだ、21日の金融政策発表まで多少時間はあるが、急激に買戻されたところでは、前回声明で「加ドル高がプラス要因を打ち消す」と述べられたこと、また「(必要となった場合は非伝統的手段を含め)その他の手段を講じる柔軟性を維持している」ことを、市場が思い出すことになろう。底堅さを維持できたとしても、今週末83.94円から来週末85.50円まで上昇する雲の上限から付かず離れずの範疇での動きにとどまるだろう。そこまで上昇できても、基準線85.76円が動きを抑えることになる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.07.03 23:46:18
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