池田元久財務副大臣は16日夕の定例会見で、「(為替介入について)出発点としての効果は十二分にあった」との認識を示し、介入に伴って市場に放出した円資金を吸収せずに市場に放置する「非不胎化」については「金融緩和効果はある」と明言した。そもそも今回の円高は米FRB議長がデフレ回避で量的緩和強化を示唆してドルの流動性供給量が増えるとの期待が膨らみ、相対的に消極的な金融緩和にとどまる日銀の金融スタンスが円買い材料視され、円高が進んだ。この関係を風呂とお湯に例えると、円の量を「湯の量」、ドルの量を「風呂の大きさ」と仮定してドル/円は風呂の目盛りである。これまでは湯の量は増えなかったが、FRBの量的緩和強化思惑で風呂が大きくなった分湯面が下がるから円高となった。湯面を上げるには、風呂の湯を増やせば良く、お湯を増やすことが円の量を増やすことを意味する。つまり、日銀が円売り介入を非不胎化して疑似「量的緩和」に回帰することが円の量を増やすことに繋がり、追加した湯が風呂の量を増やせば円安になる。
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Last updated
2010.09.16 22:49:01
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