3連休明け来週(20-24日)の金融資本・為替市場は引き続き日本の円売り介入効果及び介入第二弾の帰趨、21日開催の米FOMCでの金融政策を睨みながら神経質な展開が予想される。最大の注目点は日本の円売り介入第二弾の是非だが、介入警戒感に市場の自律反発が続き85円台で円相場が定着するようなら介入第二弾は見送られよう。しかし、再度、ヘッジファンドなど投機筋が菅政権の円高阻止の本気度を試す上で、ドル戻り売りで円高85円割れを試す局面が到来すれば、85-90円レンジ封印を狙って85円の「水準維持」を狙った介入第二弾が予想される。菅改造内閣で前原誠司前国交相が外相に横滑りして日米関係が好転、円売り介入継続への米国政府の理解も得られ易いとの指摘もある。一方、もう一つの注目材料である米FRBの金融政策は、米景気先行き不透明感が根強いものの、21日開催のFOMCでは追加緩和が見送られそうで、ドル売り・円買い材料に乏しい週となりそうだ。バーナンキFRB議長は8月27日、「経済見通しが著しく悪化した場合などは追加金融緩和の用意がある」と言明したが、現在の米経済は著しく悪化した状態になく、最後カードとして追加緩和を温存する可能性が高い。もっとも、21日に米8月住宅着工件数、23日に米8月景気先行指数、米8月中古住宅販売件数、米8月新築住宅販売件数など相次ぎ重要指標の発表が予定され、経済指標に一喜一憂する相場展開が続きそうだ。
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Last updated
2010.09.17 18:25:25
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