一時113円手前まで上昇し、戻り高値を更新するも終わってみれば陰線引け。発表された8月の独生産者物価指数など経済指標が総じて冴えない内容となったうえ、ウェーバー独連銀総裁から「金融危機が終わったと言うのは時期尚早」との発言が聞かれたことが嫌気されていた。また、一部欧州紙の報道がキッカケとされるユーロ圏の債務問題が改めて取り沙汰されたこともユーロの弱材料として寄与していたという。
テクニカルに見た場合、前述したように先週末は陰線引けでユーロは小反落しているが、それでも下値は一目均衡表の先行帯の雲(先週末111.85円レベル)に辛うじてサポートされた。本日も引き続き一目の雲の上限がサポートとして寄与するのかどうかを注視してみたい。基本的にユーロの底堅い値動きを予想するが、現在一目の雲の下限は111円レベルに位置しており、雲が極めて薄い。そのため、上限はおろか雲の下限を一気に割り込む展開も否定は出来ず、その場合にはユーロになし崩し的な深押しの入る可能性を否定出来なくなりそうだ。ちなみに、その場合のユーロのサポートは109円台前半に位置する一目の転換線あるいは基準線などになる。
一方、本日はトリシェECB総裁やファンロンパイ欧州連合大統領など講演が実施されるほか、欧州委員会による金融商品市場指令見直しの一環で公聴会が開催される見込み。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.09.20 08:49:54
コメント(0)
|
コメントを書く
もっと見る