小陽線。終日を通したレンジはわずかに30ポイント強で、変動らしい変動はほとんど見られなかった。東京タイムは野田財務相から「引き続き緊張感を持って市場動向を見守る」などといった口先介入がきかれたこともあり、ドルは底堅い雰囲気も上値を買っていく展開にはならず。その後の欧米タイムは発表された米経済指標のひとつ9月のミシガン大学消費者信頼感指数が予想を大きく下回ったものの、ドル売りは限定的なものに留まった。
テクニカルに見た場合、ドルの下値リスクはかなり軽減されたものの、上値も重そう。たとえば一目均衡表では先行帯の雲がそれなりの厚さを誇りながら緩やかな右肩下がりをたどっており、本日も同ラインがドルの抵抗として寄与する可能性がある。ちなみに、そんな一目の雲の下限は本日86.25円レベルに位置し、来週初には85円台まで切り下がることになる。それに対するドルのサポートは、まず85.20円レベルで、それを割り込んでも85円前後が強いサポートとなりそうだ。
本日のアジアタイムは東京が休場で基本的には動きにくい雰囲気。新規材料にも乏しい。ただ、東京の昼過ぎにスティーブンスRBA総裁の講演が実施される見込みで、こちらは一応要注意。豪ドル/円を中心とした価格変動がドル/円も波及的な影響を及ぼす可能性を否定出来ないかも知れない。また、それとは別に緊張感の高まりが伝えられる日中関係に関する報道も相場の波乱要因になりかねない。それに対して欧米タイムは引き続き発表される米経済指標に一喜一憂か。ちなみに、本日は9月のNAHB住宅市場指数が発表される予定となっている。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.09.20 09:09:31
コメント(0)
|
コメントを書く
もっと見る