つれづれなるままな日記

昨日は極めて実体部の小さな陰線引け。アジアタイムは東京ならびに中国市場が休場で薄商いとなるなか、前日に当局が邦銀に休日の出勤状況をヒアリングしたとの噂もあり、介入警戒感からドルは底堅く推移している。その後の欧米タイムは発表される米経済指標が強弱混在となり、結果を受けた米金融政策への思惑から乱高下。ただ、日米首脳会談の実施を控えていることもあり、積極的な動意は手控えられた。

　テクニカルに見た場合、当局の介入警戒感なども聞かれるがドルのじり安が止まらない。下値リスクが再び高まってきた感を否めないだろう。ドルの安値を連日わずかながら更新していることも気掛かりだ。ちなみに、そんなドルの下値メドはフィボナッチを参考にすると年初来安値82.88円を起点とした上げ幅の61.8％押しに当たる84.05円となる。一方、それに対するレジスタンスは85円レベル、抜けても上方向のテクニカル・ポイントは決して少なくない。ドルの上値は重そうだ。

　本日の東京タイムはそれほど大きな材料が予定されていないが、時間的には早朝に終わった日米首脳会談を受けたマーケットの反応を注視したい。本稿執筆時点でまだ目立った報道は見られないものの、仮にオバマ大統領から日本の市場介入に対する懸念発言などが伝えられるようだと、再び円買い圧力が掛っても不思議はなくなりそうだ。それに対して欧米タイムは本日も発表される8月耐久財受注や同新築住宅販売件数など米経済指標が注目されるほか、バーナンキＦＲＢ議長やラッカー・リッチモンド連銀総裁など要人による講演が相次ぐ。それらにも注意する必要があるかも知れない。