昨日は陰線引け。83円台へ下落し、NYクローズでも15日の財務省介入が実施されたあとのドル安値を更新して大引けている。日経新聞が「日銀が10月の会合で追加緩和を協議」と報じたことや、有力欧米紙のWSJが「FRBは長期国債の買い入れを再開しても2009年のような大規模にはならない」との観測記事を掲載し、それらがドル高・円安を支援した。しかし、欧米タイムに入り発表された米経済指標であるS&Pケースシラー住宅価格指数や9月の消費者信頼感指数などがことごとく悪化、失望によるドル売りが一気に加速している。
テクニカルに見た場合、15日の財務省介入後もドルは緩やかな右肩下がりを続けており、昨日は2週間ぶりの83円台を示現している。依然として下値リスクが高い状況には間違いない。フィボナッチの観点で言えば、年初来安値82.88円を起点とした上げ幅の61.8%押しに当たる84.05円を昨日割り込んできており、次のターゲットは76.4%押しの83.60円。ただ、中長期的なターゲットとして100%押しレベルが再度視界内へと捉えられた感も否めない。それに対するレジスタンスは移動平均の21日線などが位置する84.40円レベルとなりそうだ。
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Last updated
2010.09.29 08:55:06
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