すでに6年半ぶりに風雲急を告げた9月15日実施の介入「第一弾」から2週間あまりを経て、円高阻止の介入「神通力」が衰えつつある。事実、30日の東京外為市場で介入期待が後退してドル/円は83.20円と15日の介入後の円高値を更新した。9月中間決算の最終日に合わせて円高・株安阻止の介入「第二弾」が期待されたが、見送られて失望に転じた。むろん意外なタイミング、介入レベルといい15日の介入「第一弾」の円高阻止効果が大きかっただけに、介入「第二弾」はサプライズが期待できないだけにパワーアップしないと円高効果は期待できない」(あるヘッジファンド幹部)。事実、15日の介入は82円台後半から85円台後半に3円近くも円安に振れたが、介入「第二弾」と騒がれた9月24日の円安はわずか1円弱にとどまった。一方、介入「陣痛力」で注目されるのが30日夜7時に発表される「介入実績」。円売り介入額が15日の2兆円弱にとどまれば投機筋は改めて円買いで仕掛け易くなる。むろん、2兆円を上回る介入規模となれば「覆面介入」を続けていたとなって暫し円が売られる展開が予想される。
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Last updated
2010.09.30 21:39:29
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