1円近いやや目立つ下ヒゲを残したものの、足形は陰線。9月の独雇用統計をはじめ幾つかの経済指標が発表されたが影響は限定的だった。そうしたなか、引き続きアイルランド不安が指摘されたほか、有力格付け機関であるムーディーズがスペインの格下げに動いたことで一時ユーロは急落、114円台から一気に113円台を割り込むレベルまで達する局面も観測された。しかし、ユンケル・ユーログループ議長が「スペインの格下げは予想されたもの」と発言、また格下げもこれで打ち止めとの見方が急速に広がるとユーロは切り返した。
テクニカルに見た場合、リスクがユーロ高方向に高いことは間違いない。むしろ、昨日の動きはユーロの底堅さを一層際立たせたとも言えそうだ。ポジション的には依然としてユーロロングが残っているため続落を懸念する声もあるが、昨日安値の少し下112.85円レベルには一目均衡表の転換線が位置していることもあり、仮にユーロが続落しても下値は取り敢えずその程度までか。それに対するレジスタンスは直近高値の114.22円、そして7月末高値の114.73円などとなる。
一方、本日は東京タイム15:00に8月の独小売売上高、16:55に9月の独製造業PMI確報、17:00に9月のユーロ圏製造業PMI確報、18:00には8月のユーロ圏失業率が発表される予定となっている。またコンスタンシオECB副総裁による講演が実施される見込み。
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Last updated
2010.10.01 09:11:07
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