3日連続の陰線引け。東京タイムからドルはじり安に推移。連日の安値更新となり、一時は83.15円レベルを記録する局面も観測されている。そうしたなか夕方に注目の9月為替介入実績が判明、2兆1249億円とされたが予想されほどのインパクトは見られなかった。その後は4-6月期GDP確報や9月シカゴ購買部協会景気指数など発表される米経済指標に一喜一憂となったが、ともかくドルの上値は重く反発は限定的なものに留まっている。
テクニカルに見た場合、緩やかなドル安は止まらず、連日の安値更新をたどる展開。当局による介入警戒感はあるものの、年初来安値82.88円を起点としたフィボナッチでは76.4%押しの83.60円を割り込んできたこともあり「行って来い」、100%押しの82.88円がすでに視界内へと捉えられている。昨日安値の83.15円レベルを割り込めば83円割れを再びうかがうことも否定出来なくなりそうだ。それに対するレジスタンスはまず83.60-70円で、抜けても84円レベルはかなり強い抵抗になると予想されている。
本日のアジアタイムは、中国市場が国慶節で休場となることもあり、やや動きにくい雰囲気も感じられる。ただし、そうしたなか臨時国会が開催され、午後には菅首相による所信表明演説が実施される。為替や株価などに対する具体的な言及があるのかどうかを含め、要人発言には引き続き注意を要したい。また、それとは別に名実とも10月入りとしたことで実需筋の動きに変化はあるのかなど、需給的な要因にも一応要注意。一方、それに対して欧米タイムは本日も8月PCEデフレーター、9月ミシガン大学消費者信頼感指数確報、同ISM製造業景況指数など数多く発表される米経済指標に一喜一憂か。なお、ダドリーNY連銀総裁やエバンズ・シカゴ連銀総裁、フィッシャー・ダラス連銀総裁などが講演を実施する予定となっている。
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Last updated
2010.10.01 09:14:18
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