今日の株式見通し=先物主導でショートカバー強まる展開か
東京市場は大幅反発へ。先物主導でショートカバー強まる展開が想定される。決算発表前で手控えムードもあろうが、短期的には円安方向に対する見方が強まる可能性があり、昨日のホンダに続き、キャノンの業績回復の観測記事なども、国際優良株に対する見直し買いの機運を高めよう。 セクター内はまばらではあるが、半導体関連や商社、建機などの機械セクター、昨日軟調に推移した証券や銀行、建設や化学セクターなどにも物色が広がる展開か。日経平均は10300円台からのスタートが予想され、25日移動平均線が再び上昇に転じることで、直近20日高値10357円を超える展開が想定される。きょうの主な決算発表は、野村総研、有沢製作、日立ツール、芝浦メカ、日立ハイテク、KDDI、アイネス、千趣会、キヤノンソフト、松井証券などが予定されている。 22日のNY株式市場でダウ平均は前日比131ドル上昇。NASDAQやS&P500なども反発で終えた。9月景気先行指数の結果が予想を上回ったことや、企業業績に対する楽観的な見方が拡大。決算を発表した3Mとトラベラーズがダウ平均を46ドル程度押し上げた。 業種別では金融2.9%上昇したほか、一般消費財や素材などの上げが目立った。ドル建てCME225先物は昨日の大証日中終値に比べ85円高の10355円、円建て清算値は65円高の10335円となった。 昨日の東京市場で日経平均は続落、TOPIXは反落となった。東証1部の値下がり銘柄数は1020と全体の60.5%に達し、資源関連や金融などが下落した一方、国際優良株などで後場プラスに転じる銘柄も散見された。日経平均は一時200円近く下落し、25日移動平均線に迫る場面があったが、終盤にかけて急速に切り返す展開となった。下ヒゲの長い陽線が形成されたことで、ダマシでないかどうかきょうの動きに注目したい。 一目均衡表では転換線が基準線を上回ったことで強いシグナルが発生。きょうも転換線の上昇は続く。雲上限の10393円や8月26日を基点とした本質的な上値抵抗線10450円処をトライできるかどうか。短期的には、三役好転(株価が雲を上回る、転換線が基準線を上回る、遅行スパンが26日前の株価を上回る)が実現できるかどうかも注目される。