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カテゴリ:ねこばか雑記
執念深い?土地の神様の因縁?これは私の実母のこと。
高齢で痴呆症のはしりの症状がでてきているようです。 3年ほど前からやけに、こだわりはじめるとなかなか人の話を聞き入れません。 そしてそのことが頭から離れないで、同じことで何度も何度も電話がきます。 家事を自分でしていることが幸いして、「朝からなにも食べていない。」という症状はありません(・・・これはかなり重症の部類)。 食事を作り、かたずけるという動作はスケジュールを認識するにはいいようです。 ただ、昨日電話をかけたことはすっかり記憶にありません。 ですから、毎日同じ会話で電話がかかってくるのです。 母の場合、精神状態に波があり「陽」と「陰」のサイクルが3ヶ月くらいで交代しています。 「陽」の時期は、こちらの心配などどこ吹く風。 強気で陽気な前向き思考の母、この時期は記憶もはっきり残っています。 が、スイッチが切り替わると(このタイミングは一定の規則性があるようにも思いますが) 人が変ったように、一つの出来事を初めて明かすように訴えたり、人から土地神様のこといわれれば、敷地内四隅に盛り塩をしてお水をお供えしたり・・・不安定になります。 他人からはおかしいと判らない部分で、少しずつですが衰えていく様子がわかります。 体が思うように動かず、頭ははっきりしていたらそれは本人にとってはつらいことが多いでしょう。 ボケることは、本人にとっては動けないつらさがわからなくなるという恩恵があると思っています。(祖母の在宅介護を母がしていた時はそうでした。) 周囲は大変ですが。 どんなに嫁に辛く当たった姑でも、子どもが母親を慕うように自分になついてしまうと忘れられない仕打ちをされたことを受け止め、心静かに接することができてくるようでした。(私は子どもで、これが理解できませんでした。) そろそろスイッチは「陽」の時期になるはずです。 それまでの我慢ではありますが「陰」のこの期間「お母さん!それは昨日も聞いたのよ。一昨日も、一昨昨日もお願いしっかりしてよ。」といいたくなります。 祖母や大叔母のようにおだやかに判らなくなっていくことは、母にはできないようです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
October 29, 2006 10:35:52 PM
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