2012年03月20日

限定！定番！別注品！LLビーンのトートバッグが第一線を走り続ける理由！

作られた当時から、ほとんどの形を変えず、それでいて第一線を走り続ける道具というのが
存在します。例えば、コンバースのオールスターなんかは、50年以上、ほぼ形を変えずに
現在も、スニーカーの中で、定番として愛用されている凄いスニーカーです。作られた時に
すでに完成されているというのは、狙ってできるモノとは考えにくいのですが、何かが全て
合致した時に、偶然、この世に舞い降りるのでしょうね。今回、アウトドア道具の中にも、
形を変える事なく、皆に愛されている道具があります。ファッション業界も、毎年、新作
や、別注、限定商品を紹介し、アウトドア業界はもちろんの事、作り、ディテール、強度
など、その完成されたフォルムを何度も検証する記事を掲載しているアイテムが

L.L.BEAN（LLビーン）　トートバッグ（Tote bags）

です。白地に緑のラインで有名なトートバッグですが、24オンスのキャンバス素材を使用し
重い荷物もしっかりとサポートするオーバーラップ部分は、縫い目が劣化したり、ほころん
だりすることのない、丈夫なナイロン糸のダブル・ステッチで補強。ボトムは更にキャンバス
で補強したバッグです。強度という面では、最強に近いバッグだと思います。この形の商品は
もはや、どこでも見る定番の形ではありますが、LLビーン社が開発しなかったら、当たり前の
バッグではなかったのですから、L.L.BEANの功績は凄いことがわかっていてだけると思います。

ちなみに、トートバックのトートとは英語で「tote」＝「運ぶ」「背負う」「携帯する」
という意味になり、元々、冷凍庫がなかった1944年頃に、氷を運ぶための入れ物として
L.L.Bean社が製作しました。今回、紹介した私物のトートバッグですが、これはその中でも
非常に珍しいトートバッグで、詳細はほとんど不明です。トートの象徴でもある、キャンバス
地ではなく、非常に強度のあるターポリン？、Shelter-Rite？を使用しており、色も斬新というか
危険色で仕上げています。実際、店頭で販売されていたのか、救急箱的な目的で、
一般販売されなかった企業別注品なのかわかりませんが、古着屋で購入して以来、
他で見た事がありません。カラー以外の作りは、定番モデルとほぼ同じになります。

LLビーントート

タグに記載された

FREEPORT MAINE

という文字は、LLビーンの本社がある米国メイン州フリーポートという意味。年代によって
ここの文字が変化しており、Boat and Tote Bag (正式名称)と書かれているモノもあります。
ちなみに Boat（ボート）というのは、横から見たら、下の生地、折り返し部分が、船のように
見えるからという説がありますが、それが正解なのかは不明です。

今回、ブログのタイトルらしい愛すべき道具を紹介しましたが、やはり、良いモノは本当に
風化しないんですよね。息子が1.2歳の時には、オムツや、着替え入れとして使っていま
したし、海水浴や温泉に行く時、帰省などにも常に同行しています。思い出の行事には常に
一緒にいるアイテムなので、愛着が沸かないはずがありませんね。