ゴールデンウィーク前の恒例行事

北九州関門エリア 若松沖波止 エギングツアー

に行って参りました。ツアーと言っても当然一人ですが、関門エリアのエギングはまず、若松の
沖波止エリアが釣れだして、ようやくシーズン開幕という流れになります。かれこれ7.8年、この
流れを経験していますが、ここ数年、急激なエギンガーの増加により

『夜ご飯のオカズを獲りにいくか・・・』

という原始人のようなスタイルが、全く通用しなくなりました。最近では、晩御飯のオカズ枠は
きちんと用意した上で釣行に出向き、釣れたら急遽メインに登場するという流れ。まぁ、釣って
良し、食べて良し、プレゼントしても喜ばれる最高級のアオリイカを放って置く人なんていないので
仕方ないのかもしれません。では、今年初のエギング釣行記をご覧下さい。

沖波止に到着したのが午前10時頃。すでに、早朝組が駐車場に戻ってきていましたが、アオリイカ
の姿は見れず。何本かヤズ（ブリの幼魚）を持っている人は見ましたが、アオリイカはダメだった
模様。まぁ、はしりという事もあり、覚悟していましたが、駐車場は平日なのに、ほぼ満杯。
イカよりもエギンガーが上回っているような状況です。とりあえず、去年一番相性が良かった
ポイントに入るも、墨跡ゼロ。全くアオリイカの生命感が感じられません。あてもなくキャスト
を繰り返し、2時間ほど経過した時でしょうか。キャストして底にエギが着くまでのカウント33秒。
通常なら、この際もラインをジッと見ているのですが、こんな時に限って、携帯のメールを確認
していたんです。で、15秒ほど携帯に目をやり、ラインを見ると、キャストした方向よりも、2.3m
横にラインが伸びている。


『ん？』


とりあえず違和感を感じたので、大きくシャクると、一瞬重みを感じたものの、何もない。で回収すると




ん？





ちょっ！！！これはアカン！！！！


凹みましたね・・・。さすがに・・・・。


シーズンのはしり一発目が、足だけとかまじで最悪のスタートです。正直、ここ3年、
キャストして最初のファーストフォールでアオリイカがノッてくるような事は記憶にありません。
だから完全に油断していたのですが、まさかのバラしに言葉も出ません。さきほども言いましたが
最近のエギングは修行のような釣りでして、1日1回アタリがあれば良い方。釣れれば絶賛される
レベルなのです。なのに、貴重なアオリイカからのコンタクトをシカトしてしまうとは何事か。
もうね、この時の頭の中は

『次のアタリはゴールデンウィーク後だろうな・・・』

という悲壮感のみ。本当に凹んだわけです。でも、ファーストフォールでアタックするのは
活性が高いアオリイカであり、半径50m以内に、さっき逃がしたアオリイカはいるはずだと
今一度集中しキャスト。足だけ釣ってしまってから20分ほど経過した頃でしょうか。フォール後
2.3回シャクリを入れて、テンションフォールさせていた時、なんとも言えない竿先の重み。
引っ張っているとかじゃなく、違和感だらけの微妙な重み。この時点で脳から信じられないほど
汁が溢れ、百戦錬磨のエギンガーでも脂汗が出る瞬間。


ピョイ


信じられない位、力のないアワセをしてしまった私。ラインにかなりテンションがはっていた為
アワす幅がほとんどなく、アワせたというか、優しく引っ張った状態になってしまったわけです。結果・・




スルー




もうね・・・死んだろかと思いましたよ・・・マジで。


竿先とラインが、まっすぐエギの方に向かっている時に起こるこの現象。竿先をイカに持って
いかれた時に、慌ててアワせた場合に起こる、なんとも不甲斐ないバラしも同じ原理だとは思いますが、
あれだけ明確にアタリが出ている以上、なかなか立ち直れないのです。時間にして5秒ほどですが
顔面蒼白で、口中に苦い汁が溜まり、『終わった・・・何もかも終わった・・・』という言葉が
走馬灯のように目の奥を駆け巡りました。

『1日に2回のバラしはないわ』

完璧に諦めていたんですが、ピョイとアワせただけで、そのまま放置していたラインが


スー


と動いている。







チェストォオオオオオオオオ！！！！



まさかの三度目のアタリ。竿はバット部分から曲がり、ドラグが少しずつ出ている状況。ジェット噴射
から見て、1kg位だろうと思いましたが、このグイグイとひっぱる感じがたまらない。そして、まさか、本日の
失敗が、本日で取り返せるとは思ってもみなかったので、深呼吸連発。で、あがってきたのは
紛れもなくアオリイカ。ネットに入るまでが遠足なので、緊張しまくりのネットイン！





1.1kg　キタァァッァァァッァァッァ　！！！


オスのアオリイカでしたが、もうね、興奮してしまって、この後に撮った写真は8割がブレていました。
しかし、嬉しかった。まぁ、アオリイカ君が非常にヤル気で、アワせた後に、再度アタックして
くれたらからよかったのですが、普通なら『うわぁぁぁ、今のアオリイカ、絶対3kg越えてた・・・』
と泣き叫ぶパターン。最近、シーズン初釣行でヒットするパターンが多かったのですが、さすがに
エギングは無理だろうと思っていました。本当に奇跡の達成です。とりあえず、昨年9月頃から食べたくて
しかたなかった、エンペラー部分の一夜干しは、すでにセット完了。今日は旨い酒を飲みたいと思います。




　　　　
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