Moon Phases

アセンダント魚座と1室海王星の違い

フォーラムで話題になる事もあるアセンダント魚座と1室海王星の違いを考えたいと思う。どちらもキーワードは敏感、欺瞞である事。

1室海王星

教科書を述べると、1室海王星は霊媒的才能。自己とそれ以外の境界を超え流される経験。見抜くのが難しい謎の人。非現実な白昼夢にいて、時にabsent-mind。直観的理解。隷属しても直感に従う。性的に誘惑する。自己欺瞞に気づかない。他者を惑わす。

分かりやすい例はパリス・ヒルトンだと思う。思春期の虐待経験を持つこのネイタルは、アセンダント、海王星、太陽の３つの自己を使い分けるかのように、テレビや公のキャラは作られたものでお金を生むものとして利用している事を公言している。でもキャラとの「離婚は財産分与が大きすぎる」との事。他者に理想の自分のイメージ（画像、動画（性的含む））で愉しませる。意図してもしなくても完璧なイメージを彼女は他者から自分に投影させているが、そうする事で全くそうでない自分が意識の中に別に存在する事になる。本人の言葉の「自分が誰だか分からない」は典型的な感覚だ。もちろん海王星のみがこの彼女自身を説明してはいないのでチャート全部の分析が必要です。ハウス、様相、サインはここでは言及しない。純粋に海王星のみの解釈です。

魚座アセンダント

教科書的に言うと、心と身体レベルでエネルギーを感知する地震計。異常で過度の過敏な人。怪奇なほどの疑いない直感と直観と本能。全ての境界をセットする難しさ。魔法を信じトランスの中から目覚めたくない。高い共感力、献身傾向、夢見がち、利他主義的、理想主義的、強い感受性。

エンパスという概念があるが、まさにそれの体現と思う。アセンダントを本人が利用すると言うより、これを受け入れ身を守るという術が必要になる。アセンダント魚座がマイノリティで、私の人生で同じ様な人間は見た事がない。子供の頃から当たり前できた損する感じが有る。他者の言葉や身体表現から真実、感情や嘘さえ分かってしまうし、他者の感情を自分のものとして感じる。その負のエネルギーに対処することのストレスが尋常ではない。他者優先や他者との境界が緩いので、統合失調症や人格障害者や天才や生きづらい人たちに近づかれやすい。尊敬していると言われた統合失調症の知人から、ビルから飛び降りる寸前に留守電がきたが、私は直感で緊急を感じたので即トランジット分析。折り返して説得する裏で警察と救出の相談。正に今飛び降りる寸前で取り押さえて本人は助かったけど、その後私は負のエネルギーにひどく打ちのめされてしまった。別の天才スーパーハッカーの知人はPCハッキングを仕掛けてきましたが、それは流石に阻止しました。こうして繰り返しいつも自助のために時間、空間レベルで人との境界を作る必要があります。

1室海王星と魚座アセンダントの一番の違いは、マレフィックの海王星のみに対して、アセンダントはルーラーの海王星と木星の２つの意味がある事だと思う。

また1室惑星の海王星は人格に大きな影響を持つが、すでにアセンダントのマスク表現と太陽という人格の一番の中心部分もあるので、他者からは海王星は隠れていて見えない場合もあるし、マレフィックな意味はハード様相があればやはり出てくるだろう。アセンダントサインと海王星1室が統合されずに別の人格として表現する場合もあるでしょう。
魚座アセンダントは他者優先や献身という意味が入る。他者からはナンセンスの自己犠牲かマゾの様に見られやすいしこれが自己欺瞞と見られるが、木星の夢や理想の誇張の延長線上にあるので実は「自主的」であり「楽観的」である。これを利用しようとする者に気づくのは早い。人生レベルで影響を受けるので、降りてくる直観の導きを何より一番大切にしている。

どちらもキーワードは「敏感」「欺瞞」であるけれど、身体にも影響を受けやすいというアセンダントの敏感さは、無意識下で影響を受けてしまうので、強い感受性か危険察知のどちらかに針が振れる事がある。1室海王星はハード様相で調停なしならマレフィックな意味になる。

しかし全ての人には土星という惑星が制限と境界と建設的思考と構造、、なんでも良いが堅実で実際的な要素は備わっているので、誰でもそう簡単に敏感さに圧倒されたり、他者から境界を超えて危害を与えられたり、操作される訳ではないのは既知の事実でしょう。また反対に、対人関係でも土星の境界と計画によって他者の海王星が動くわけではないということです。土星の状態と相性によって千、万通りの解釈になるでしょう。