Moon Phases

山羊座水星／土星／カイロン

水星／土星／カイロンのクロス様相の例です。このエネルギーを持つ人への対応をする時、他者の惑星が良いシナストリーにあるかがポイントになりそうです。この実例では、例えば木星がこれらにスクエアにあるなら、現実的には暖簾に腕押しになるかも知れない。起こることと言えば自由な精神の木星は自分の自由に夢中になるだけであるし、水星／土星／カイロンの複雑な内面や行動を横目に解決策なら身を持ってこうだと示すのみでしょう。木星の善意は良いものであっても土星には伝わらない。

水星／土星／カイロンは過剰に権威に媚びるか、権威の立場が自分自身であるかにように、このカイロンの過剰補償がヒエラルキーの下の者への虐めの態度や言葉に現れる。病人や障害者への心無い言葉と行動です。心の底では弱者を小馬鹿にし、結局それは弱い自分自身の投影でもあるわけです。木星が俯瞰して見ればとても恥ずかしいほどの浅はかな権威付けを自分にする。裏を返せば自分の意見が言えないのではなく意見が無いので、権威を探して小判鮫化する。これは控えめやうっかりや愛嬌ではなく、土星の恐れからくる安全目的の知恵で方法でしょうから、視野が狭く現実に対処する際には権威や規則に従うのみです。土星／水星は典型的な鬱様相ですので、慣れ親しんだもの以外を瞬時に排除し、ルールの中で物事を堂々巡りで考える。真実よりも権威のルールを取るので自分の真実との葛藤があり続けるかもしれない。

それでは巷によくある天王星／カイロン様相の人が、全てスクエアでこの人に対応したらどうでしょうか。天王星／カイロンは反抗期の若者の様に過剰補償で無作法で振る舞い、水星／土星／カイロンは天王星の新しい方法に最初は魅了されるでしょう。新しい考え、新しい方法、癒しのテーマの中で自分の安全感覚を違う方面から物事を見ることの出来る解決策があると思うのです。しかし、他者とのシナストリーとは永遠のトランジットと同じで、繰り返し土星への安全や恐れへの挑戦の様に感じてくるでしょう。ネイタルの土星の位置は制限、自分が無理だと潜在意識で持つ場所です。潜在意識とは自分の意識では変えられない安全を守る場所ですので、一時的なカイロンの癒しで得られるのは自分自身の在るべき姿を傷と一緒に見る事です。関係でこれならそのうちにウザいものになりそうです。余りにもカイロン関係のスクエアのシナストリーは、繰り返し辛い現実を知り続けることにあります。