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おかいもの日記

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2007年11月16日
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カテゴリ:CD/DVD

ウォーターシップダウンのうさぎたち コレクターズ・エディション

愛してやまないお気に入りのアニメ映画!

うさぎって、ふわふわしていて可憐で可愛らしいいきものです。
でも、実際一緒に暮らしてみると、思った以上に賢く、意外と強気な一面もあることがわかります。
このアニメ映画は、うさぎの、そういう賢くたくましい部分が元になっていそうです。

舞台はイギリス・ハンプシャー州のサンドルフォード~ウォーターシップダウン間。
実在する場所で、原作者のリチャード・アダムスが住んでいた場所でもあります。
アダムスが、野うさぎの生態を知った上で書かれた長編小説が元になっています。

【あらすじ】
サンドルフォードのうさぎの群の中、予知能力を持つ一匹のうさぎが、
巣穴に危機が迫っていることを予言します。
予言したうさぎは、みんなそろって巣から逃げることを群の長うさぎに提案しますが、
長うさぎは予言を信じず、避難も許してくれませんでした。
結果、予言を信じた一行だけが巣穴を抜けて、安息の地ウォーターシップダウンを目指して
旅をします。数々の危険な目に遭いながらもそれらを乗り越え、安息を手にするまでの紆余曲折。

絵柄はうさぎのかわいさ0!(笑)たくましさに重点を置いた?シンプルで精悍な絵柄です。
時には流血の争いもあり、グロいシーンがちょこちょこと・・・(^_^;)
実に勇ましいストーリー展開に加え、旅するうさぎたちに手助けする鳥、キハールの存在も心躍ります。
必要以上に動物を擬人化せず、うまくキャラクターが描き分けられています。
多少分厚い上・下巻から成る原作を、うまく短時間にまとめてあります。
原作のある映画というと、原作と比べて映画の端折りっぷりに愕然とすることも多いです。
しかし本作は、登場キャラが原作より少ないものの、あまりそれを感じさせません。
ただ、キャラクターそれぞれの魅力については、原作を読むほうがずっと楽しいです。

【本編以外の内容】
リンク先にも書かれていますが、
メイキング「うさぎたちの軌跡」(監督と編集者が語る)/
メイキング「アニメーターが語るうさぎたち」/ストーリーボードと本篇の比較(4シーン)/
オリジナル予告篇です。日本語吹き替え版もしっかり入っています。
この映画だけに限らないのでしょうけれども、監督と編集者のインタビューでは
この映画がどんなに大切に作られたかがわかります。世に出してくれてありがとう!って気分です。

【キャラクターに関する余談】
言うなればラスボス、主人公の最後の敵。悲しいかなうさぎの敵はうさぎってか。
別の群の長うさぎの”ウーンドウォート将軍”のブッサイクさは、
「これ、もう少し何とかならなかったのか」と思うほど(笑)。怖いです。それがいいんですけどね。
将軍がもう少し優しいうさぎだったなら、この上なく頼りがいのあるうさぎであることは
想像に難くなく、また別の心躍るストーリーが出来たのではと想像します。
チョイ役の”ホリー”が藤田まことに見えて仕方がありません。

【野うさぎ目撃談】
アメリカのとある田舎に住んでいましたが、そこは自然の楽園。毎日がリゾート気分(笑)。
種々雑多な鳥の鳴き声と野生生物・ご近所の犬猫たちに囲まれてほんとに幸せでした。
日本でなら一部屋か二部屋作れそうなほど広いデッキに、木の実やとうもろこしのフィーダーを
付け、デッキに面するダイニングに300mmの望遠レンズを常設し、鳥や動物が来たら
カメラまで匍匐前進でこっそりと忍び寄ってケーブルレリーズを切る、なんてことを
しょっちゅうやっていました。昼夜それはそれは色んな鳥獣が来ました。

しかし!いるのに唯一来てくれなかったのが野うさぎなのです。
野うさぎは主に葉っぱを食べているので、デッキに上ってくることはまずありませんが、
芝だらけの庭でさえ、望遠レンズで何を撮ったかわかる位置までも来てくれませんでした、
ただの一度も。実に用心深く、デッキに出てカメラを構えているだけで、あっという間に
隠れてしまうのです。毛色は、私がお気に入りに入れているブログのぴょんちゃんのようで
大変に可愛らしかったです。飼いうさぎよりは前肢が少し長いです。顔も面長です。
やっとの思いで60倍のビデオカメラで撮った野うさぎは、画像が崩れに崩れて
かろうじてうさぎだとわかるくらい(^_^;)肉眼でも十分姿は見られるのですけれど、
そばに寄って各パーツまでつぶさに見ることはついぞ出来ませんでした。
また、車社会のド田舎だけあって、外出すれば必ず、犬猫や野生動物の轢死体最低3体には
出くわさなければならなかった中、野うさぎの死体は見たことがありませんでした。
勇ましさは同属間でのみ見せる姿で、対外的にはやはり臆病で用心深く、開けた場所には
極力出ない賢さが、野うさぎの本当の姿なのかもしれません。
逆にスカンクは、5年もの間生きたものを一度も見たことがなく、死体ばかりでした(ノ_ー。)

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原作も読むと大変おもしろいです。中学の夏休みの課題図書に指定されていましたが、
感想文を提出するという過酷なおまけつきに尻尾を巻いた頭の悪い私は、
この本が異常に厚く見えて、他の早く読める本を選びました。
大人になって、アニメで見てから原作を読みました。中学生の時に読んでいれば、
もっとノリノリで感想文が書けただろうになあと思うことしきりです。

Tales from Watership Down として、後日談の本も出版されましたが、
日本語訳はされていません。買ったはいいけど、読むのに苦労し挫折です( '_`)





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最終更新日  2014年05月22日 10時39分26秒
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