60's Power Pop Night
僕の地元、藤沢では今「CAFE WEEK Fujisawa 2005」なるイヴェントが繰り広げられている。今年で2回目にあたるこのイヴェントの詳しい情報は、当広場に公式ページもあるのでそちらに譲るとして10日間の折り返しにあたる昨夜は南口にあるコアな音楽バー、サウサリートで行われた「60's Power Pop Night」と言うDJイヴェントに行ってきた。当夜のDJは茅ヶ崎にあるレコード・ライブラリー&カフェ ブランディンのマスター、宮治さんによるものだった。(このブランディンというお店については、いずれ詳しく紹介するつもりですが、店内にある約1万枚のLP盤(60~70年代の英米POPS,ROCK系がメイン)の中から聴きたいレコを取っ替え引っ換え聴かせてもらえるという、音楽好き&レコ好きにとっては正に桃源郷のようなお店です)さてこの日のお題であるPower Popと言う語。この言葉が登場したのは僕も記憶が定かでは無いのだが確か80年代に差しかかるあたりから使われ始めたように思う(「マイ・シャローナ」をヒットさせたナックとかね) 文字通りポップスとロックの中間に位置するサウンドを指してのことだと思うのだけれど、実はそれ以前にこうした音を形容するのにSoft Rockと言う語があった筈なんですけどねぇ(笑) ま、Soft Rockが使い古されてしまったのでレコード会社の人が新たにこんな言葉をお作りになったのでしょうか?話がちょっと逸れましたが、そんな70年代以降に生まれたPower Popというジャンル(?)に60'sという冠詞が付いたらどうなるのか? サウサリートのマスター、ジョージさんの今回の意図もそんなところにあったのではないかな?そこで肝心のDJの方は言うと、何と宮治さんは仕事で遅れるとのことでそれまでの間、代打として起用されたのが地元の音楽仲間であるBANちゃん。彼はついこないだまでテキサスはオースチンまでレコ買い付けツアーに行っていた(と言っても彼は業者ではない!) 聞けば宮治さんも、つい先日までパリへ出張なさってたそうで、当夜は奇しくも2人の洋行帰り(古い!)のDJの共演と成った。選曲はさすがに引き出しの多いこの2人だけのことはある、ノーザン~アトランティック系R&B/ソウルから所謂Soft Rock、そしてブリティッシュ・ビートへと、縦横無尽。幾分黒く寄ったBANちゃんに対して、王道POPS主体の宮治さんと言うコントラストも良し。それと珍しくLPオンリーで回したBANちゃんに対して、やはりシングルオンリーだった宮治さん(実はシングル盤のとてつもないコレクターなのですよ、宮治さんは)は改めてシングル盤の音圧の凄さを僕に知らしめてくれた。