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カテゴリ:お気に入りの本
実家に帰ったついでに、ものすごく久しぶりに読み返してみた。
25年くらい前の作品だったことにびっくり。そういえば、読んだきっかけは氷室京介だった・・・。そういう人いっぱいいるだろうな。最初に読んだのは高校生の時(20年近く前)だったけど、今でも読まれてるのかな。ぜひ読んで欲しいな。 知的障害のある主人公が脳の手術を受けてIQ185の天才になり、再び元の知的水準まで下がっていく。手術後、周りの人間の本当の姿を知り、ショックを受け、どちらにしても特殊な人間でしかない孤独の中で生きる。 本人の主観からしか書かれていない周りの人間の姿が、再び知能が下がっていく過程の中で初めて、はっきりと浮かんでくる。その描写が本当に素晴らしい。 この本には重度の知的障害、さらに精神障害を持って生まれた人たちがいると書かれているが、私は20年近く経った今でも、そのことをどう思うか、言葉にすることができない。 その人たちの家族のことを考えることから逃げようとする。 あんまりたいした20年じゃなかったのかな、私の人生。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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