グレーテルの日記

昨日採卵して、卵巣が少し腫れているのかずっとお腹痛いです。

こうやって座ってたり、寝っころがったりしてるぶんには痛くないけど、

病院の行き帰り、トイレなどで歩くと一歩一歩がお腹に響いて

嫌になります。

だからすごーくゆっくり、足音立てずにそろそろ歩きしてます。


受精の結果ですが、１０個顕微受精して６個が受精していました。

胚移植するのは２個。残りは既に凍結したそうです。


移植するかどうかは、明日子宮内を再度確認してから決めるとのこと。

内膜が薄いのと、液体が溜まってるように見えたのが心配、と。


内膜が厚くならないのはもうドクターもあきらめてる感じで、

次周期今までやってない方法を試すつもりらしいんだけど、

「それでも、効果が出る気はしないんだよね」と。


前ならこういうストレートなドクターの言い方にいちいちへこんで

情緒不安定になっていたんだけど、なぜか平気になりました。

慣れもあるけど、とうとうＩＶＦまできたことで達観したのかも。



少し前にこのブログで書いてた友達のことも影響しているかな。

彼女は前に比べてよくなったけど、彼女にできなくて私ができている

ことに気づくと「グレーテルちゃんはエライよ。」と言います。

すごく感心して、まるで私が努力してできるようになったかのように。

でも私からすると彼女にとっては難しくても、簡単にできる人の方が

多いと思うことばかり。

でも、私の不妊もそういうことなんだな、と気づいた。


子供が自然に授かったり、計画的に産める人が大半で、私のような

不妊の人は少数。

自然に子供が産める人に、この苦労をわかってもらおうというのは

ちょっと我儘かなって。

ネット上ではたくさん仲間がいるし理解もあるけど、現実の世界では

そんなに多くない。

というのも、先日あった義妹との電話の内容を少し反省しています。


年も近くて、感覚がすごく似ている人なので気を使わずに話せるの

だけど、電話口から聞こえる姪っ子二人の声になぜか少し冷静じゃなく

なって、今まで話題にしなかった不妊治療のことを話してしまった。

義妹の周囲にも病院に通っている人はいるようだったけど、タイミング

がほとんどで、ＡＩＨやＩＶＦのことは全然知らないようだった。

知らない人なら当然の「あまり焦んなくていいよ」という優しい言葉を

「焦って高価な治療を受けなくたって子供できるよ。」と言われた気に

なってしまい、

「治療をしてない人にはわからないと思いますけど、治療を中断

したり、止めたりして自然に子供ができた人もその人にとってやれる

ことを全部やって、それでやっとあきらめられた人が多いんです。

私がボランティアで知り合った子持ちの人の中にも不妊治療で授かった

人が意外といたんです。具体的な話も聞きました。

私も流産を二度したので、もし自然に妊娠してまた流産するのは怖い。

それが嫌で病院に通って、２年近く経つので焦らなくていいという言葉を

素直に受け止められなくて。でも精神的に追い詰められたりしてるわけ

じゃないので、心配しないで下さい。」

と言ってしまった。

けんか腰ではなくおだやかに言ったつもりだけど、治療してない人には

わからない、という言葉はきつすぎたようで、

「私はわからない人なのかもしれないけど、本当に責めてるわけじゃ

ないから。ごめんね」

と申し訳なさそうに言ってくれた。

思わず私もごめんなさい、と謝ったけど本心を言ってしまったので

取り消せるわけじゃないし、気まずかった。



ちょっと違うかもしれないけど、例の友達が親と上手く行ってなくて、

精神的に不安定なのと人付き合いが上手じゃないことで悩んでいるのは

私にとって不妊治療で悩んでいることと同じで、

事情を理解していたり、親身になって聞こうとしていたり、

受け止める気持ちを持っていたりしないと、話しても相手に負担を

かけるだけなんだな、と。



今までも自然に子供を授かった友人には極力話さないようにはしていた

けど、これから先も笑顔で「子供できたよ！」と言える時になるまで

言わないようにしよう。



というわけでネット上では思い切り愚痴ります（笑）