「青春ノイローゼ」みうらじゅん
みうらじゅん。「ゆるきゃら」にはまって、にわか「みうらじゅんファン」になったけど、約5年前に出たこのエッセイを読んでまだ甘かったと思った。だっていきなり「信人的(のぶとてき)」だよ。岡本信人だよ。岡本信人がわかるのって、私の年齢(30代前半)がぎりぎりだろうな。小倉一郎、下條アトム、森川正太が信人的で、秋野太作は入らないんだよ。20代の人にはなんだかさっぱりわかんない世界だよね。っていうか年代が上でもその人たちを思い出すのに一苦労だけど。信人的でわかんなくても、「マイブームの旅」「俺だけの旅」などで、エロで、自己陶酔で、しょうもないことしか考えてない、ノイローゼ状態の青春にはまります。誰でも少しは「ノイローゼ気味の青春時代」ってあるけど、この人はずっと続いててだんだん濃くなっていて、そこまでいくと「うらやましい」と思えるから凄い。女の私から見ると、男ってだんだんこの「しょうもなさ」を隠したり、無くしたり、捨てたりして「ちゃんとした大人」になってくんだな、と思う。普通は隠してるだけだね。女はもっと小さい時から大人だからね。私もエロ好きだから、一番好きなのはブスとラブホに行った話。ブスがなんでずっと処女じゃないのか、やっとわかった。(あ、辛口です。私の精神はおやじと同じと言われます。)「今日は帰らない」と言えば誰でもいいの、男は。昔バイト先のめちゃめちゃ老けた(28歳くらいに見える)20歳の女(大人の女風では決して無い)が「彼氏はいたことないけど、今までに8人くらいとした」と言っていたっけ。風俗女ではないのに。当時若くてもてもてだった(?)が処女だった私にとって、なぜこの女が?と不思議だった。かなり脱線してしまいました。彼氏やだんなの子供っぽさやしょうもない趣味が理解できない人はみうらじゅんに学べ、って思う。だって、この人に比べたらみんなかなりまとも。道を踏み外さずに家庭生活送ってるだけで、えらいなーと見直すよ、きっと。みうらじゅんの外見で「変人」と決め付けている人へ。「正解!」です。あ、でも「きもい」とはちょっと違うよ。