|
カテゴリ:今日の気づき
久々にスピ系じゃない本を読んでみたりしている。
少し前から本屋に行くと気になっていたコレ↓ ↑『奇跡のリンゴ~絶対不可能を覆した農家、木村明則の記録』 「奇跡のリンゴ」の話はNHKの番組で知った人は多いでしょうが、 みんなでナチュラルハーモニーに行くまでまったく知らなかったワタシ。 結さんが注文した「木村さんのリンゴジュース」を一口いただいたのであった。 あれが正真正銘ハジメマシテ、であった。 そのあとなぜか気になってネット検索すると、 NHKの番組のMCである茂木先生のブログがヒット。 俄然、興味が湧いたのであった・・・が、番組を見る手だてもなく。 本が出たのはそれからずいぶんしてからだった。 これは~~~~~!っちゅうかんじで手にとって、 なんというか、いろんなため息をつきながら読んだよ。 なんていうかね、いつもドキュメンタリーとか見てて思うのはね、 ちゃんと構成されてるじゃない?最後がわかってるじゃない? 当の本人たちがその苦労ととっくみあってる時は ドラマみたいに最後がここらへんなんて決まってないわけで、 いつ終わるかなんてわからない、でも見極めたいって取り組んでいて、 木村さんの場合も、その気が遠くなる時間の中での在り様(絶望、苦労ひっくるめて)に、 テレビではくみとれないどうしようもなさ加減が本では感じられたのです。 それはテレビでは時間制限があるから、 壁にぶちあたってもすぐに場面展開ができてしまう。 だから底が浅くなりがちなのは仕方がない事なのだけど、 本では絶望さ加減もある程度表現できている。 その分、復活の取り組み方も劇的だったりする。 スピ系以外の本を久々に読んだと書いたけど、 これ、ある意味ではとてもスピ系だと思うよ。 「今、ここ」の話や自然/宇宙の話、空(くう)の話、など。 時に涙し、ホッとさせられたり、笑わせてもらったりしながら、 あっという間に読めてしまった。 木村さんがリンゴの木に農薬をまくのをやめて8年、 どん底の苦労をすぐに読んでしまったのだが、そこは想像力でカバー。 家族に苦労をさせてというところが一番泣けた…… 回りからいろいろ言われもした木村さんだけど、 回りにたくさん助けられもしていた。 リンゴにも助けられ、リンゴは虫や微生物にも助けられ、 結局みんな助け合いでこの地球は成り立ってるんだよという 1つのメッセージでもある。 「神様は乗り越えられるだけの試練を与える」というよね。 でも自分の魂が生まれてくる時にきっと乗り越えられる挑戦を携えて この世に来るんじゃあないかと思うよ。 木村さんの挑戦を読んでいると本当にそうなんだろうなと思えてならない。 私たち一人一人もまた同じ…… そうそう。この本にはたくさんのステキな言葉が書かれているけど、 プロローグの前に書かれているタゴール「果物採集」という本の抜粋はステキです。 危険から守りたまえと祈るのではなく、 危険と勇敢に立ち向かえますように。 痛みが鎮まる事を乞うのではなく、 痛みに打ち克つ心を乞えますように。 人生という戦場で味方を捜すのではなく、 自分自身の力を見いだせますように。 不安と恐れの下で救済を切望するのでなく、 自由を勝ち取る為に耐える心を願えますように。 成功のなかにのみあなたの恵みを感じるような卑怯者ではなく、 失意の時にこそ、あなたの御手に握られている事に気づけますように。 <ラビンドラナート・タゴール『果物採集』より 石川拓治訳> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[今日の気づき] カテゴリの最新記事
|