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カテゴリ:映画
2005年2月19日公開
監督:君塚良一 キャスト:東山紀之・和久井映見・哀川翔・ベッキー・室井滋・別所哲也ほか。 法医学監察医のマコト(東山)には、死んだ者の姿が見える。 その日も、解剖を待つ女子大生の遺体や、突然死した少女の遺体が、彼に何かを訴えかけていた。その姿は、声に耳を傾け、思いを伝えてやるまで消えることはない。 人と違う能力に苦しむマコトを、妻の絵梨(和久井)は「声を聞いてあげなさい」と優しくたしなめる。 しかしその妻も、半年前に交通事故でこの世を去っていた。絵梨は何を伝えたいのか。苦しむ真言の前に、ある悲しい事実が浮かび上がる・・・。 「予告編」を見て、劇場に行きたかった作品。 やっとレンタルで出たので、さっそく見る。。 感想としては、「でたー君塚作品全開!」って感じ。 すごく良い作品なんだけど、映像面で、監督の色が出すぎていて、時々本筋が霞んだりするのが、残念。 飛び道具的な展開を使いすぎではないか? 1.別所哲也、あそこでホラーを入れるか?やや卑怯。 2.ベッキーを色モノで使う必要なし。やや卑怯。 3.武田鉄也のキャラ設定も、違和感。 4.ハンディカメラワーク、見づらい。不必要。 5.ラストシーン、予想できた。もうちょい。 もっとシュールに淡々とした展開のほうが、内容の深さに気づくと思うんだよね。 ストーリー全体に蔓延しまくる「エゴな愛」については、描写がすごく良い。原作を読んでないからわからないけど、内容の完成度が高いだけに、やはり、「監督&脚本:君塚良一」なのは、かなり残念だ。。 1.少女の母親は、子供のためにこんなに頑張ってるのになぜ?と子供を虐待してしまう。エゴな愛だ。 2.武田鉄也は、自分の娘を溺愛するあまり、娘の事実に最後まで背を向ける。エゴな愛だ。 3.マコトの妻(和久井)も、昔の男性と寂しさをまぎらわし、しかし、愛するマコトのそばにいたいが為に男を殺す。エゴな愛だ。 4.殺された別所哲也も、愛を盾にして、別れたくないと和久井を脅す。エゴな愛だ。 5.別所の妹も、会話の録音で事実を知っていた上で、マコトを試す。エゴな愛だ。 6.そしてマコト本人も、幽霊になった妻を失いたくないから、別所のマンションに幽霊はいない、と言い、嘘の報告書を書く指示をする。エゴな愛だ。最後に思いなおして良かったけど。 「愛」ってエゴなんだろうか? 紙一重で展開されるストーリーには、かなり心を揺らされた。 一度見てみる価値のある作品ではありました。 しかし、惜しい。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005/10/22 11:09:56 PM
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