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マイスター試験当日、その日は昨夜から降り続いた雨がやっと霧雨にかわったぐらいでドイツの雨期を知らしめるような愚図ついた朝でした。普段はトラムで通学するのですが、転んだ拍子に2、30問消えてしまっては困ります。昨夜まで頭に詰め込んだものが零れ落ちない様に、ひっそりとタクシーで試験場に向いました。
ドイツ・マイスター試験の内容として総合的に4つの課程から成っており、具体的には下記の通りです。 [ドイツ・歯科技工士マイスター試験内容] 『専門課程』 第1課程;専門実技試験(10日間) 1.5歯以上にわたるアタッチメントを装備するコンビネーション義歯 の製作 2.アタッチメント、又は、スクリューを装備する10歯以上のセラモメタル・ブリッジの製作 3.上下全部床義歯の製作 4.矯正装置(シュバルツ式デーン・プレート)の製作 第2課程;専門筆記試(1日間) 1.補綴学(咬合学を含む) 2.解剖学(ラテン語を含む) 3.歯科理工・材料・器械学 4.専門計算・カリキュレーション(請求書作成を含む) :専門分野口頭試験(1日間) 『一般教養課程』 第3課程;一般教養筆記試験(1日間) 1.財務・簿記 2.経済学・社会経済学 3.法律学(民法、商法、労働法) 第4課程;職業、労働上の教育学(1日間) 1.職業教育概念 2.職業教育の実践的プランとその組織化 3.青少年心理学 4.青少年の職業教育上の法律学(青少年心理学を含む) 5.見習い養成実技試験(1日間) :一般教養口頭試験(1日間) 筆記試験が終わり試験場を退出した時、クラスメートが『カズ!大丈夫か?真っ赤な顔してたぜ!』と心配そうに尋ねます。『オーバー・コンセントレーションしてたかな!?』筆者は結構クールに答えました。でも、顔の赤いのは基からです。 最期の口頭試験が終わるとマイスター試験委員会コミッショナーが5人集まり、合格者の名前が呼ばれます。『Hr.Lingweiler, Hr.Hanf, Hr.Gatzweiler,...........Hr.Ohata............!!!』一人一人に歓声が沸き起こります。これがマイスター称号取得の瞬間でした。 ● 『医歯薬出版/月刊「歯科技工」/「あの頃、、、」より引用』 ★ 今年の4月12日からドイツのケルン見本市会場で世界最大規模のデンタルショー、IDSケルンが開催されます。このデンタルショーは出展参加、41カ国、約1200社の歯科治療、歯科技術産業の将来を展望する上でとても重要です。歯科材料、器材、予防関連製品、歯科治療、および、デンタル・ラボ用設備等関連のあらゆる新製品や技術・サービスの一貫が5日間に渡り、2年周期で紹介されます。でも、この5日間、ランチ~ディナー・パーティーの連続でやっぱりこの後、1週間は酒を抜きました、、、 ★ 下の写真は筆者がそこで実際に松風社ブースでデモンストレーションをしているところです。 でも、この後、またパーティーがあるんです、、、 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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