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近年、「審美歯科」のキーワードが患者ウケする中、元来、哺乳類が地球に誕生して以来からの「機能的に噛む」という歯科における最大のキーワードが薄れて来ています。
1999年、ドイツ・ナソロジー(顎咬合学:咬み合わせに関する理論)の大家、Polz氏は永い眠りにつきました。 Polz氏のワックスアップテクニックは元来、P.K.Thomasのワックスコーンテクニックを基本とし、さらに、天然歯を基本とした形態機能的咬合面として発展させ、また、「オクルーザルコンパス」を発案、完成させることになります。故Polzの哲学は、日本で紹介される機会が稀ではありましたが、ヨーロッパ全土で絶大な咬合理論への影響を与えることになったのです。 そしてDieter Schulz氏は、その故M.Polzの哲学の継承者であり、師の哲学をもう一歩進化させ、『NAT=NaturgemsseneAufwachstechnik/自然(天然歯)に適ったWAX-UP法』を完成させました。氏の理論はヨーロッパ・ニュー・ナソロジーの中で最も理論的、且つ、実践的なワックスアップテクニックの1つとしてヨーロッパ全土で絶大な定評を得ています。 この理論を用いることによって咬合面の全ての隆線から副隆線、または、裂溝から副溝に至るまで咬合上、一定の規則性を帯びていることを学ぶことが可能となり、明日の臨床に多大なる影響を与えることを期待します。 ●『医歯薬出版/月刊「歯科技工」/別冊「目で見るクラウン・ブリッジ /トータルにとらえる歯のかたち」より改編、引用』● ★話は変わりますが、4月2日夜にローマ法王、ヨハネ・パウロ2世が死去されました。本国にも来日した法王はもっと遠くに旅立たれたのです。バチカン市国では大きな悲しみに満ちているでしょう。下の写真は法王のまだ元気な頃、筆者がバチカン市国を訪れたときのものです。 「バチカン宮殿」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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