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「Apr.03,2005の日記」に既述した通り、「日本とドイツは良く似ている」と言われます。しかし、その文化、経済、政治のいずれを考察しても、両者の「発想の相違」には心底、驚かされます。取り分け、医療、そして、歯科医療に至っても、日本とドイツの諸制度には大きな隔たりが見受けられます。
1970年代ドイツ連邦厚生大臣エーレンベルグは「歯牙欠損は疾病の1つである」と唱え、国民皆保険制度の施行によりドイツ歯科界の黄金期を迎えました。そして、かつての日本にも大きな影響を与えたドイツの医療保険システムの歴史と流れを紐解くことは両国の隔たりとその行方を考察する重要な鍵となると思われます。 また、その医療保険制度の現状と度重なる改正、「医療製品規格規定法」と「歯科技工工程チェックリスト」の実際、「教育制度とドイツマイスター制度の構造」、「歯科医療報酬と歯科技工報酬の算出法」等を具体的に解説すれば言い尽くせない程の我が国との隔たりが存在することに感嘆を隠せない。 ただ、現在、(社)日本歯科技工士会ではこれらの問題に真っ向から取り組んでいます。現行の保険制度では歯科医療報酬も歯科技工報酬も支給困難な状況がくれば、「金の切れ目が命の切れ目」にならぬ様、各当該団体が一丸となって制度を改正せざるを得ないでしょう。 また、その前に実際の臨床を通して、「取り敢えずの歯科診療」に相対する「包括的、かつ、予知性の高い口腔診療と補綴」を展開するための条件とは何かを考察する努力を惜しまなければ、自ずと答えは出てくるはずである、、、 ★下の写真、何だと思います?人の「歯」なんですよ。光の種類でこんなに色を変えて美しく輝くのです。これに近付く(手作業で造る)ために我々の職業があるのです。(写真提供:Shofu gmbH) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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