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カテゴリ:海外留学
この機会「ドイツ年」にドイツ人を知ろう! ↓ http://www.doitsu-nen.jp/index_JA.html 「ローレライ」 なぜか分からぬけれど 胸のうちに もの悲しい思いがつのり 昔から言い伝えられてきた物語が 思い出されてならぬ_ それは 風の冷たい夕暮れのことだった ライン川は静かに流れ 山の頂は 沈む夕日に あかあかと照り映えていた ふと見ると 岩山の上に 眼もあやな美しい乙女が座っていた 金色の首飾りは夕日を受けて輝き 金色の髪を彼女は梳いていた 金色の櫛で髪を梳きつつ 乙女は歌をうたっていた 心を甘美にとろけさす 妙なる調べをもって 子舟を操る舟人の 心を捉えるその調べ 舟人は迫りくる岩礁も眼に入らず 乙女のすがたを仰ぎ見るばかり_ ぼくは思う ついに舟人は子舟もろとも 波にのまれてしまったのだと そしてそれらすべては 歌声も妖しい ローレライのしわざだったのだ ●これはハインリッヒ・ハイネの詩集「帰郷」の第2節に出てくる詩ですが、現在は「ローレライ」の歌で親しまれているものです。ナチスドイツの頃は、このハイネがユダヤ人であったため、この詩を歌うことを禁じました。ライン下りをすると必ず通りますが、「ローレライの崖」という場所は、急なカーブを描き、昔は所々に岩が出ていて座礁する舟が後を絶たなかったということです。 ●夕暮れ時、ドイツ人はおしゃべりを止め、物思いにふけるものです。それが原因かどうかは皆目、見当が尽きませんが「金色に光る髪を金色の櫛ですく乙女」を見上げながら、沈んでゆく舟を想像すると、「オカルト」とは違った「メランコリックなロマンティスト」を連想してしまいます。 ●私は15年、この「ハインリッヒ・ハイネ」の生家のあるドイツの街、デュッセルドルフに住んで、黄昏れどきに、ひくい空を見上げながら、この空がもっと高かったらこの詩はうまれてこなかったんじゃないか、、、気候と風土がもたらす民族への影響とひとが暮らすということを、帰国して東京に住んで5年、しみじみと考えさせられる今日このごろです。 、、、チョット、メランコリック、、、!? PS.そういえば、第265代ローマ法王に、ドイツ出身のヨーゼフ・ラッツィンガー枢機卿が選出されたことも書いとこ。ほんとにドイツ年だね。 ★一味違った「ローライ」→http://www.507.jp/index.html お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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