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カテゴリ:歯医者さんや歯について~
一般のかたには「人工の歯」ってどう造るの?そんな質問が当然のごとく湧いてきて、当然のごとく私の『公式サイト』のほうにも御質問が数多くあります。そんな質問に答えて行きたいと思っています。
★これまでは「各種診断用ワックスアップ」に焦点を当ててきましたが、ここからは実際に補綴物(人工の歯)を作るためのワックスアップ手順を紹介して行きます。 ●まず患者さんの歯医者さんでの『型取り』から模型を製作し、上下顎を咬合器(ヒトの顎と同等、無いしは、それに似た運動が可能な器械)に装着します。 この場合は、下顎右第二小臼歯欠損でメタルボンド(瀬戸物様でできておりヒトの歯と見分けが付かないような歯)・ブリッジ用の骨組みを作るための「ワックスアップ」を行います。 ●前準備: 01 クリアランス(歯を造るための隙間)の確認(上図左)。 02 ポンティック粘膜面(欠損部)は研磨分を予測してシリコンポイントで一層削ります。支台歯のアンダーカット部(ワックスパターンを抜く時の変形の原因となる部分)や平行性をチェックします。 ★1.ポーセレンメタルフレーム 12 ポンティック粘膜面に分離材を塗布せずにシートワックスを圧接し、焼付ける。 13 その上に分離材を塗布し、シートワックスを圧接する。 14 支台歯に薄く一層ワックスでコーティング(上図右)。 15 支台歯の隅角をなぞるように均一の量で盛る(下図左)。 16 その間にワックスを均一に埋めることにより、鋳造可能で均一な厚さのワックスコーピングが容易に得られる。マージン部はマージン用のワックスを流す(下図右)。 ★花輪容子/大畠一成著:『ワックスアップ』~これからのスタンダード~「機能と審美を追及する臼歯部ブリッジのワックスアップ」、医歯薬出版株式会社、月刊「歯科技工」別冊 つづく お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jul 20, 2005 07:59:28 PM
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