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カテゴリ:歯医者さんや歯について~
愛媛県歯科技工士会 学術大会:
一昨日、イギリスのチェルシーでデンタル・ラボを開業しておられる「薦田さん」より急遽、電話を戴いた。「来たる9月9日(日)に私の故郷の愛媛県松山で研修会をされる旨、日本の専門雑誌に掲載されていましたよ。頑張って下さい。」という内容でした。 薦田さんとはドイツ時代からの20年来の親しい友人である。1985年渡独当時、私を含めヨーロッパには片手で数える程の日本人テクニシャンしか居なかった。その中で唯一、イギリスで独立開業をされた方が薦田さんでした。そして私がロンドンで講習会を開催した際には、当時の私の拙い専門英語の通訳をして戴いた仲で、イギリス技工界ではリーダー的存在である。また、(株)医歯薬出版には「薦田基金」があり、これを応用して斯界の若いテクニシャンをドイツの「IDSケルン」に招待する計画をたてていた事も記憶に新しい。 そんな薦田さんの思い入れと学生時代、大好きだった漱石の「坊ちゃん」の舞台となった松山である。9月9日(日)開催予定の「平成19年度 第2回愛媛県歯科技工士会 生涯研修会」には、4時間という長い講演時間であるが気を入れて望もうと考えています。 『夏目漱石の「坊ちゃん」の舞台となった松山の道後温泉』 ================================== 愛媛県歯科技工士会 生涯研修会 9月9日(日) 会場:愛媛県立歯科技術専門学校(砥部町) (有)デンタル・ラボア・グロース代表取締役 ドイツ歯科技工士マイスター Ztm.大畠 一成 テーマ: 「海外から日本の歯科技工を見据えて」 午前: ~日本の歯科技工士の将来像~ 10時10分~12時10分 午後: ~コンピュータを活用した歯科技工の方向性~ 13時00分~15時00分 抄録: 2007年3月、ドイツ、ケルン市において世界最大規模であるIDS(国際デンタルショー)が開催された。ここでは歯科材料、器材、予防関連製品、歯科治療、および、デンタル・ラボ用設備等関連のあらゆる新製品や技術・経営・サービスの一貫が隔年周期で5日間に渡り紹介され、歯科診療、歯科技術産業の将来を展望する上での指標となると言われている。今回の『’07 IDSケルン』の焦点は「ジルコニア」、「CAD/CAM」、そして「インプラント」における進化と多様性、さらにその競争による低コストパフォーマンスの実現であった。また、歯科部門における「デジタル化」が進行し、従来の印象採得から埋没、鋳造に至るまでをコンピュータ応用した生産化が可能になる時代はそこまで来ている。それは確実に「歯科技工士絶対数の減少」へと繋がる。これに対応するためにも我々、歯科技工士のIT関連知識が将来的に重要となることは間違いない。 また、デュッセルドルフ手工業会議所では「近年、にわかに東南アジア諸国との連携が強くなり、とくに韓国においてはドイツのマイスター制度を取り入れる計画がある。さらに中国の上海、香港など主要都市圏における歯科器材の導入、またその取り扱いのサポートまでをデュッセルドルフ手工業会議所で行っている。」との報告があった。そこでの「日本は!?」という自問は日本歯科技工界の喫緊の問題でもあろう。 これまで日本歯科技工界における数々の先人達は欧米にも認められる手技、知識を有し、世界に「日本の歯科技工士あり」と知らしめた。様々な環境下で日本の歯科技工を見据え、将来像を形作っていくのはこれからの若い方々である。そして、この研修会がその視座になってくれることを願って止まない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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