ＧＲＩＦＦＩＮの手紙

　「この曲が聴きたい！」――――　そう思って、映画のサントラを買ったことはありませんか？

私が聴きたかった曲、それは映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で主人公が過去（１９５５年）に旅立った時、街で流れていた曲だ。
お金もないのに、なんとか手に入れたサントラ一枚。聴いてみたけれど、目的の曲は収録されていなかった。

高校生になってからも、気になって仕方がなかった。なんとか、歌の題名までは突き止めていた。他の人が歌っているバージョンを手に入れ、少しその歌手に、はまっていた時期もあった。しかし、やはりそのものズバリのモノが聴きたかった。

なんとか歌を歌っている歌手までは突き止めた。しかし、日本では絶版になっていたので半分諦めていた。

ちょうどその頃、ＨＭＶが出来たのを知った。

「外国盤ならあるかも？」――――　頭をよぎった。

早速、探してみる。

「あった！これだー！」

とても嬉しい瞬間だった。

クラシックな曲なのに、とても心に響くやさしい歌だ。

【ミスター・サンドマン】オリジナル歌手：コーデッツ
　　　　　　　　　　　　　５４’カバー：ザ・フォーエイセス←《目的の曲》
　　　　　　　　　　　　　８１’カバー：エミルー・ハリス

探し当てて見つけた感動は今でも忘れない。
　そして何度聴いても、心地よい感じがたまらない。