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テーマ:ダイエット日記(22956)
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※連作です。前日の日記を読んで無い方は、そちらからどうぞ。
□ 2 時間を増やす □ さて「過負荷を考える」二日目は 「倍の距離歩けば、倍のカロリー消費。」 てな具合の、大変頭の悪い考え方。 「通常の一時間ウォーキングを、二時間にしてみる」です。 去る、4月10日の出来事。 予定通り、午前四時に起床。 ここの所、夜が明けるのが早くなったとは言え この時間帯は、世界を夜の帳が占拠しております。 また田んぼに落ちるんじゃないか?と少々危惧しながら 少し念入りな準備体操を施し いざ!二時間ウォーキングの開始!! 「さて、二時間歩くとなると結構な距離だぞ。」 以前のダイエット日記にも書きましたが 僕の場合、ウォーキングコースなる物は決まってません。 その日の気分次第で 気の向くまま、足の向くまま ほてほてと三十分程歩き そこから家に向けて引き返して来るってのが いつものパターンです。 今日も、それに習い 四つ辻に差し掛かっては、適当な選択を繰り返し 「一時間」という折り返し時間を目安に 黙々と歩を進めます。 三十分も歩いた頃でしょうか? ふと視線を上げると、道路上の交通案内標識に 目を引くものを見つけました。 【湖まで2キロ】 「ああ・・そういえば。 長いこと郷里を離れていたので、すっかり忘れてたけど ここいら辺に、でっかい湖があったなぁ。」 幼い頃、父の運転する車の窓から見た 広大な湖の光景が脳裏を掠めます。 正確な位置までは覚えていませんでしたが 案内板の指示された距離なら、歩いてもそう遠くはないでしょう。 「時速6キロで歩行していると考えて 時間にすると、およそ二十分かそこらか。 今から湖まで出て、畔をトボトボ歩いて回れば ちょうど折り返し時間になるかな?」 朝日が穏やかな水面に映える風景を、一瞬想像しましたが 時間的に考えて、少し早いようです。 しかし、朝靄に翳む湖畔ってのも悪くは無いかな?と 思い立ち、湖に向けて進路を取る事にしました。 ・・おかしい。 そう感じ始めたのは、三十分程歩いた辺りだったでしょうか? 水面を走る爽やかな風も感じないどころか 一向に、湖の「み」の字も現れてくれません。 案内標識にあった矢印の方向へ 道なりに進んできたはずなのに どんどん見知らぬ工場地帯へと紛れ込んでゆく自分がココにいます。 それでも、道の構造が 穏やかに湾曲していたり、高低の起伏に富んでたりしますから 「あのカーブの向こうには、豊かな水源が広がっているはず・・。」 「あの坂を超えさえすれば、一望に広がる水平線が現れるはず・・。」 てな具合に、希望の片鱗がやたらと転がっていて 引き返す機会を失ってしまいます。 既に、いつものウォーキング時間を越境しようとしていました。 半ばジョギングに近い競歩感覚で進んでいるから ベンチコートの中は汗だく。 喉はカラカラです。 しかし、こんな状況下に置かれると 変な意地を張ってしまうのが僕の悪い癖。 「ここで引き返したら、これまでの苦労が水の泡。 こうなったら、湖が見えるまでこの道を突き進んでやる!!」 ・・大体の場合に於いて、いつも後悔することになるんですけどね。 もう・・何度、カーブの先に絶望したでしょう。 もう・・何度、坂の向こうに落胆したでしょう。 幾度目かの上り坂を、顎を突き出しながら 登り切った時 僕の目に飛び込んできたのは・・。 「み・・み・・湖だ~!!」 しかも見ることは適わないと思っていた 輝かしい朝日が、球の汗を額に浮かべた僕を 優しく出迎えてくれます。 「・・や、やったよ。みんな。。」 ズタボロで立ち尽くしながら 朝焼けを眺めている僕の直ぐ脇を 犬を連れたおばさんが 奇妙なものを見る目つきで通り過ぎて行きますが・・。 一人感動に咽び泣いている今の僕には、全く気になりません。 ムキになって決意した、一時間後の出来事でした。 一頻り、朝日を堪能した後・・。 水辺に敷き詰められている石畳に腰を下ろし 近くの自動販売機で買った烏龍茶を飲みながら 少しばかり休憩を取る事にしました。 さすがに二時間もぶっ通しで歩いたので 当初の目的であった、湖畔をふらふら散歩するって元気は ありませんでしたが ま・・朝焼けも堪能出来たし良しとしましょうか? 暫しの満足感に酔いしれます。 しかし・・人心地が付くと これまで、頭の中で考えないようにしていたコトが むくむくと頭を擡げてきます。 おそるおそる振り返る僕。 ここ迄の所要時間・・合計、実に二時間。 「・・これと同じ距離を歩いて帰らなきゃいけないんだね。」 見たことのない町並みが、薄ら寒い微笑を浮かべたように 僕には思えました。
追記 「案内標識にあった【湖まで2キロ】って言うのは 一体何なんでしょう? 動脈と思える一本道を、まっすぐ歩いてきたはずだから 道を間違えるはず無いのに・・。」 てな疑問が、岐路を辿る途中に延々と付いて回りましたので 案内標識の辺りを確認したところ・・。 本当に湖は2キロの距離にありました。 しかし、その直線距離を辿る道が かなりの小さな道だったので 「本道に沿って歩いていれば、湖に着くだろう」 と思い込んでいた僕は どうやらその分岐点の側道に気付かなかったようで・・。 結局、湖の外周をぐるりと走る本道を 延々と歩いてしまったのでした。 道路と、湖の間にでっかい工場の敷地が挟まっていたのも 錯覚させる大きな原因だったのでしょう。 更に二時間半後、ボロ雑巾のようになって 自宅にたどり着いた僕は 自分の方向音痴を呪わずにいられませんでした。 次回は 3 ウォーキングと同時に『筋トレ』も行う。 に挑戦致します。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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