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穏やかな爆弾

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Nov 14, 2004
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ボクの名前は、なまけたろう。

なまけたろう

夜中の小学校に、こっそりと潜り込んでは
ジャングルジムや鉄棒に
そっとサラダオイルを塗りたくる
そんなボランティア精神溢れるボクは
プリティーナイスなぬいぐるみさ~♪





ぱそこんかたかた


たろう「皆さん。この度は、不逞なご主人様の誕生日に
    沢山のおめでとうカキコ
    ありがとうございました♪
    まぐろさんに成り代わり
    心の底から、感謝の意を述べたいと思います。」


横顔


たろう「でもね・・。
    11月10日という日は
    本来、もっと忘れてはならない大切な日ではないのでしょうか?
    腐れ三十路が、樹海の奥底の沼地から
    うじゃうじゃ湧いて出たコトなんか比べ物にならない。
    もっと荘厳で神聖な出来事が
    過去に起こった記念すべき日なんですよ。」
    
たろう「そうです!!
    そうなのです!!
    まぐろさんの誕生日プレゼントとして
    二年前に辺境の新聞屋に派遣され
    皆さんの前に始めてボクがお目見えした日!!
    言わば、なまけたろう二周年の記念日なのです!!」

たろう「みんな、それをすっかり忘れて
    やれ・・祝辞の書き込みだの。
    やれ・・お祝いのグリーティングカードだの。
    誰も彼もが・・

    まぐろさん!まぐろさん!まぐろさん!まぐろさん!
    まぐろさん!まぐろさん!まぐろさん!まぐろさん!
    まぐろさん!まぐろさん!まぐろさん!まぐろさん!
    まぐろさん!まぐろさん!まぐろさん!まぐろさん!
    まぐろさん!まぐろさん!まぐろさん!まぐろさん!!



あっぷ


たろう「うが~~!!
    やってられるか~!!ぼげ~!!」



たろう「こうなれば、腹いせに
    まぐろさんのPCで
    ブラクラのURLを踏んでやりましょう!!
    ポッチっとな♪」


ブラクラ爆弾


たろう「さぁ・・どんどん増えておくれ。
    僕の可愛いブラウザの落とし児たち・・。
    どんどん増えて
    まぐろさんのPCさんに潜む
    【重大なファイル】を根絶やしにしておくれ。」


 ボゴッ!!


メットクラッシュ!!


たろう「ぎゃああああああっ!!」

まぐろ「たく・・。
    この裏癒し系ぬいぐるみめ。
    ちょっと目を離すとコレだ・・。
    なんだよ。ブラウザ198個って・・。」

たろう「だんだん凶器のバリエーションが
    希薄になってきたからと言って!!
    フルフェイスヘルメットで殴りつける事ないじゃないですか!!
    それ!ボクと同じくらいの重量があるんですよ!!
    一体、どれ程の衝撃がボクの頭蓋骨にかかるか
    教えてあげましょうか!?
    分かりやすく例えると
    F15J戦闘機を小錦44人で殴打するのと同じなんですよ!!」

まぐろ「分かり難い例えだなぁ・・。

    ん?あれ?これって・・。
    お前、まさか僕のサイト見てたのか?

    はは~ん。
    さては・・自分の二周年記念を
    誰もチヤホヤしてくれないんで
    いじけてたんだな・・。」

たろう「ち、ち、ち、ち、ち、ち、ち、違いますよ。
    歩く明鏡止水・歩く宇野宗佑と
    巷で実しやかに囁かれているこのボクが
    そんな瑣末なコトで
    心の湖に波紋を立たせると思っているのですか?
    ハハハハハ。
    チャンチャラオカシイデゴザイマスノコトヨ。」

まぐろ「おいおい・・図星を疲れたもんだから
    動揺しすぎて、語尾がマルシアになってるぞ。」

たろう「ふん・・どうせボクは
    まぐろさんと違って、人望も人脈もない
    可愛いだけが取り得の、ただのぬいぐるみですよ。
    誰からも必要とされない、ボクみたいな与太郎は
    藤岡弘、探検隊に参加して南米のギアナ高原に住む
    謎の地底人クルピアに食べられてしまった方が
    世の為なんです。

     『わははは~♪ぬいぐるみが頭から食われてる~♪
      おじいちゃん♪見て~♪見て~♪
      憐れだよ~♪』

    なんてお茶の間の皆は大爆笑。
    そこでボクの唯一のレーゾンデートルは完成するのです・・。」

まぐろ「・・いつになく卑屈だなぁ。
    あっ・・そうだ。
    今年も、じょばさんから誕生日プレゼントが届いてたぞ。
    このありがたい品でも見て、気を紛らわせろ。」

たろう「え?母上さまから?」

まぐろ「ああ・・。
    お前もこうやって二年前にウチにやってきたんだぞ。
    ことあるごとに
    色んなプレゼントを贈ってくれるなんて。
    何ともありがたいことだなぁ~♪」

たろう「ふん・・どうせまぐろさんへの誕生日プレゼントでしょ。
    そんなに自慢したいのですか?」

まぐろ「ふふふふふ・・
    実はな・・。
    
    じゃーーーん!!」


早くよこせ~!!


まぐろ「今年は、なまけたろう生誕二周年記念の
    プレゼント付きだ~!!」

たろう「な・な・な・な・な・な・な・な
    なんですって!!

    うがぁぁぁぁあぁぁぁ!!

    早くよこしやがれ~!!」

まぐろ「はいはい・・。」


 ぽとり


まぐろ「ん?たろう。包みの中から何か落ちたぞ・・。」


手紙ぽとり。


たろう「はっ!!こ、これは母上様からの直筆の手紙!!」




※ 後編につづく





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Last updated  Nov 14, 2004 11:06:42 PM
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