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『んちゃ!』
『ほよよ?』 『キーーーーン!!』 アラレちゃん可愛いですね。 ご存知の通り… ペンギン村に住む発明家 則巻千兵衛博士が作ったロボット 『則巻アラレ』の ハチャメチャな日常を描いたギャグ漫画。 『Drスランプ』 ドラゴンボールで有名な 鳥山明先生のデビュー作で 二度にわたってアニメ化され 一大旋風を巻き起こした有名な作品です。 国民的なキャラクターにまで登り詰めた アラレちゃんでしたが 実は彼女ひとつ困った性癖が… そう… う〇こを見ると 無性にツンツンしたくなるのです。 酷いときは棒で突き刺して 天高く掲げ そこいらを走り回ります。 ………昭和って自由だったなぁ。 こんばんは。まぐろです。 今日は少し思い出語りです。 ※このお話にはう〇こと言う言葉が 山の様に出て来ます。 大変下品な内容でございますので お食事中の方。 高貴な生まれで下品は苦手と言う方は スルーして下さい。 ※このお話にはう〇こと言う言葉が 山の様に出て来ます。 あまりにも酷い有様なので う〇この表記を マシュマロとさせて頂きます。 脳内変換してお楽しみ下さい。 昭和の子供たちは総じてあほな子が多い。 もしかしたら3%ぐらいは 賢い子供もいたのかも知れないが あほな子の周りには あほな子しか集まらないので そんな現実…僕は知らない。 田中。 藤井。 春岡。 小橋。 仲の良い友達だったが 皆あほな子だった。 学級閉鎖直前の給食で シチューが沢山余ったからと言って 我も我も群がり 一人ずつ三人前以上を ペロリと平らげてみては 気持ち悪くなって 昼休みの間中 ずっと吐いている五人組だった。 下駄箱で プチドミノ倒しをやってのけ 死者が出なかった事は奇跡に近い。 それぐらいみんな 総じてオツムが弱かった。 僕らの通学路には 何故か異常に マシュマロが転がっている小道が 存在していた。 今でこそ「街の美観を守る」なんて 謳い文句のもと 犬の落としたマシュマロを 持ち帰るのが 飼い主の勤めになっているが あの頃は そんな価値観など存在せず 僕らもマシュマロは道の傍らに 普通に転がっている路傍の石と 変わらないものとして認識していたと思う。 僕ら五人組がいつものように マシュマロ小道を通り 下校していた時のこと。 田中が 口火を切りやがった。 昔のあほな子はわかりやすい。 いつも鼻水を垂らしてるくせに ティッシュを持つ脳がないから 制服の袖口はカピカピだ。 そのカピカピの先に 棒切れが握られていた。 何故か田中は目をキラキラさせている。 面白いことを思いついたようだが あほな子の思いつく 面白いことなど ろくなことじゃない。 案の定 田中はおもむろに落ちていた マシュマロを それで突き刺すとそれをこちらに向け ケタケタと笑い始めた。 平穏な日々は突如として破られるもの。 田中よ… なにがお前を そうまで突き動かすのだ。 そう言えば昨日は水曜日だった。 きっと今の田中は アラレちゃんになりきっている。 メガネをかけた 紫の髪をした少女だ。 今少し「ほよよ♪」って 口走った気がしたから間違いない。 袖口カピカピの分際で。 田中はマシュマロを掲げ そのまま僕らに 向かって走り出した。 まさにゲリラ行為である。 「うわ!バーリア!」 「びーびんちょ!」 「えんがちょきった!」 普通なら虐めの対象になっても おかしくない。 蛮行すぎる蛮行。 しかし… うちらも負けじと 袖口はカピカピなので一気に色めき立つ。 目には目を。 歯には歯を。 そして マシュマロには マシュマロを…である 子供達の中で 脈々と流れるハムラビ法典は ランドセルの中に 計算ドリルを入れている 子供達を一瞬にして兵士に変えた。 マシュマロ戦争の開幕である。 あほな子たちは 一斉にマシュマロ棒を掲げると 鬨の声をあげ切り結ぶ。 飛び交うマシュマロ。 足元で跳ねては 四散するマシュマロ。 あたり一面は マシュマロ。 マシュマロ。 マシュマロ。 うん……マシュマロ地獄である。 今…思い返しても 身の毛も弥立つ光景だった。 いつでも… 運のない人間は必ずいるものである。 その状況下で藤井が転んだ。 学校という社会は 温室だが常にサバイバルだ。 弱いもの力なきものは いつでも駆逐される運命。 足元に転がる藤井はその象徴だ。 あほな子たちは藤井へ 一斉に群がる。 道を歩いていたら転んだ… 普段なら 「ボク大丈夫?」なんて 優しい言葉と 温かい手が 差し延べられたのかも知れない。 しかし今 見上げた世界に投下されたのは… 無数のマシュマロ。 もはや逃げ場などない 視界を埋め尽くすほどの弾幕。 僕ならきっとトラウマだ。 藤井もきっと トラウマになったに違いない 汚れたカッターシャツを洗う 藤井のお母さんも それがマシュマロだとしったら トラウマになるだろう。 それほど陰惨な光景だった。 しかし… 藤井はあほな子だったが 虐められっこではなかった。 どちらかというと運動も出来る方だ。 泣き寝入りなど 選択肢に含まれていない。 恐ろしい数のマシュマロに 散々蹂躙された藤井は… …………………切れた。 「ぬゅるげんぐわはっ!」 活字に直すにも憚られるほどの 奇声を上げながら がばっと立ち上がるが早いか 藤井は落ちていた 板っ切れを手にすると… あらん方向に駆け出した。 ああ… 駄目だ… 藤井… それは使っちゃいけない 僕らはこの戦場に 最初から それがあるのは知っていた。 しかしあまりに 人道に反する兵器なので あほの子はあほの子なりの 暗黙の了解の元… 誰もが使用しなかったのだ。 しかし切れた藤井に迷いはない。 奇声をあげながら そのマシュマロを板で掬い上げた。 かなり水分の含有量が多い 出来立ての バブルスライムを。 今僕らが手にしている マシュマロが手榴弾だとするならば あれはICBM並の兵器だ。 「藤井がやばいもんを手に入れた」 あほな子たちに戦慄が走る。 あんなものを遠心力の限り ぶち撒かれた日には きっと死人が出る。 尚も奇声を上げながら藤井は こちらに突貫して来る。 もはや形相は八つ墓村。 惨劇は目の前だ。 捕食者に生きたまま食われる 草食動物の気分が 嫌が応でも理解できる。 まさに原始の恐怖。 あほな子達は 蜘蛛の子を散らすように逃げ惑う。 もちろん僕も逃げ惑った。 と…次の瞬間。 どん 僕を地に縛り付けていた楔が 解き放たれた。 僕が重力に 抑制されることはもうない。 何処までも飛んで行ける。 そう何処までも。 僕は背中の翼を大きく広げ 天高く羽ばたいた。 「うわっ!まぐろが撥ねられた!?」 そう僕は撥ねられたのだ。 だから重力の楔を解き放って………え? 撥ねられた? 「ぐぎゃああああっ!!」 気づいた時には アスファルトの地面を しこたま舐めて地に臥していた。 飛翔の甘美な夢は あれよあれよと言う間に 砂利と泥の入り混じった 土の味に変わる。 そう… マシュマロから逃げる事に気を取られ 交差点に飛び出した僕は 通り掛かった乗用車に思い切り 撥ねられたのだ。 あとは痛さのあまり 地面でのたうち回っている あほな子が一匹。 他のあほな子たちは マシュマロ片手にドン引き。 こうして… マシュマロ戦争は 僕が車に轢かれるという 衝撃的なラストで幕を下ろしたのであった。 昭和の子供たちは総じてあほな子が多い。 もしかしたら3%ぐらいは 賢い子供もいたのかも知れないが あほな子の周りには あほな子しか集まらないので そんな現実…僕は知らない。 あほな子五人組は 他でも色々とやらかしているが それはまた別のお話。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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