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カテゴリ:ノルウェー生活
正月2日早朝、彼は出発しました。
これから一週間以上かけてベルゲンから沿岸沿いにノルウェー海を北上し、 ロフォーテン諸島近辺の、 今はまだ極夜、24時間真っ暗で零下20何度という冬の海の中で 3人やっと入れるくらいの小さな漁船で金になるタラを取りに行く・・・ そうです。 まあ大間のマグロ一本釣りの漁師さんたちほどじゃないにしろ、 短期で一攫千金的な仕事だし、男のロマン的にはとっても男臭くてカッコイイけど、 肉体的にも精神的にもとてつもなくしんどいだろうなあ・・・ それ以前に冗談抜きでとてつもなく寒いだろうなあ。 父ちゃんの海での無事を祈らなきゃ・・・(笑) でもこれで帰ってきたときに、 私のいる有難みをとっても感じてくれるんじゃないかしら。 オホホホホ~っ なんちゃって。 前に漁に出ているときがそうだったんだけど、やはり仕事が大変すぎるあまり 家に帰ってご飯と共に待っていたのが相当うれしかったようで 戻るといつも潤んだ目で抱きしめてくれてたもん。 「君が居なかったら、僕はどうして生きていればいいかわからない」 な~んて言う台詞まで登場するくらいで(笑) 今、あの純情な瞳の彼の姿を思うと吹き出してしまう。 ああ、あの頃が一番私もしあわせだったわあ・・・・・(遠い目) やはり必要とされてるっていうのが嬉しいじゃない? まあ突然の一方的な出発決定を告げられてからの数日は 奴の有言不実行の重なりに私は難儀して腹わたを煮え繰り返したりもしたし、 結局、部屋も見つけられないままでしたが、 出発の今朝になり何度も電話をかけてきて珍しく素直に心から謝ってきて、 (あの最初の横柄な態度は何処へいったかと思ったわ) まず相談してから仕事は決めるべきだったことだし、 引越しに関しても物事を先に進めておくべきだった。 君が帰ってきても自分はいなくてしかも約束していたことを守れず、 家がない状態で戻らなければいけないようになってしまい、 自分の言動がどれだけ私に対して失礼だったかと思うと情けない、 でも君には戻ってきて欲しいし、できることなら北ノルウェーまで会いに来て欲しい。 君がいないのは辛い。 これからは、自分でも良く分かっているダメな部分を変えていく努力をする と、うれしーことを言ってくれたし。 ほんといつもこのくらい穏やかに素直に受け止めてくれれば男の株も上がるってものなのにねえ。 まあ今回は辛い仕事をしてこなければならない彼に免じて許そうと思う。 ちょっとこれから急いで部屋を探さなくてはいけないけれど、 何とかなるでしょう。今頑張っていろんな人に連絡をとっているところ。 ここ一ヶ月間ほど彼とコミュニケーションのすれ違いでずっと相手に対して苛々してた気持ちが 今回の謝罪で晴れて、前向きになれたので良かったと思う。 やはり人間心に余裕がないときは、よくないわ。 久々に晴れ晴れして元気が出てきました。うれしいです。 頑張ります! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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